2015/02/19

F-4ファントムII、ISIS空爆参加!?

 ISIS(ISIL)に対する空爆にF-4ファントムIIが参加したという。結構古い機体なのだが、日本の航空自衛隊でも現役の一時代を築いた名機と言って良い。マンガ「ファントム無頼」のアレですよ。

 で、何処の機体かと言うと、どうもイランらしいというのがちょっと驚きだ。

 まず、パフラビー(パーレビ)王政時代のイランは金持ちの親米国家だったので、F-4どころか米国以外でF-14トムキャットを使用した唯一の国である。と言うか、過去形にするのは間違いでF-14もまだ現役らしい、米国本国ではもう運用されていないにも関わらずである。しかし、イラン・イスラム革命以降はむしろ反米国家となったからF-14なんて部品の供給は既に無かった筈であり、どうやって維持しているのかについて未だ納得できる説明を聞いた事がない。F-4は生産機数も多く、多くの国で運用されたから、部品入手の敷居はF-14よりは低いだろう。とは言え、米国との対立姿勢を維持しつつ、日本でも「爺さん」などと呼ばれるような古い機体を実戦投入できる能力に対しては畏敬の念すら湧く。戦争中にも関わらず共食い整備で稼働率40%以下は当たり前、なんていう某国とは覚悟からしてレベルが全く違う。

 次いで、イランはまごうことなきイスラム国家であり、シーア派イスラム教が国教という事実がある。ISISのシャリーア(イスラム法)解釈は独自性、恣意性が過ぎるとされるが、根っこにはスンニ派イスラム教における解釈がある。シーア派とスンニ派の宗派対立があるとは言え、バリバリのイスラム国家がISIS空爆を実行したという事実は重い。

 そして、イラン軍機の空爆実施にあたって米軍との調整はなかったという。 つまり、F-4によるISIS空爆は、完全にイラン独自のオペレーションだという事だ。故に今回のイランのISIS空爆を「参加」と呼ぶことは適切ではなく、イランなりの何らかの損得勘定があると解釈した方が良いかと思う。しかし、解釈に必要な情報が全く足りないのが実にもどかしい。

 単に石油価格の問題か、イラクへの干渉か、はたまた何らかの国内問題とのリンケージでもあるのか。謎は増えるばかりだ。

Hospital Records、有難や有難や。

 "Hospital Records"でピンとこないなら今回はパスしてOK。

 こういう物を公式に上げてもらえるのは本当に有難い。London Elektricityはライブ盤の出来が本当に良かったりするからねぇ。ま、今回のは基本DJワーク+αですが。自分の為に貼っておきます。

 例えば、これがスタジオ。

で、ライブ。

2015/02/18

「すごいよぉ~! こわいよぉ~!」、もはや性能は異次元!韓国K2戦車!

鳳凰網の12日付の報道によると、韓国陸軍の機械化歩兵師団は京畿道で11日に行った訓練で、同国が開発した新型戦車「K2」の砲撃訓練を行った。韓国メディアはこの戦車について先ごろ、「能力は中国と日本の現在の主力戦車より上で、アジア最強だ」と報道。「5キロメートル先で7両並んだ中国の99式戦車を貫通するほどの威力がある」と伝えていた。
「5キロメートル先で7両並んだ中国の99式戦車を貫通するほどの威力がある」

「5キロメートル先で7両並んだ中国の99式戦車を貫通するほどの威力がある」

 ラインメタル社製55口径120mm滑腔砲って凄いんだねぇ。と言う事は、同じ砲を装備したレオパルド2A6も異次元の破壊力を持つってことですか?でもそんな話は聞かないねぇ・・・

 ちなみにこれは一世代前のK1戦車の有名な動画、後半がポイント。潔いと言えば潔いですね。

 でもこれには納得できる理由があります。発展型として搭載砲を大口径化した際に車体周りは一切設計変更しなかったため、物凄く重量バランスが悪くなったそうで。砲塔を真横に向けて発砲すると地面の状態や車体の傾斜具合によっては横転するとか、なかなかスリリング、でも心ある人は絶対乗せたくない戦車です。

 とは言え、ロシアのT-90戦車でもスタックする時はスタックするもの。

朝日新聞「素粒子」のおバカぶり

 朝日新聞の夕刊一面には「素粒子」という「面白くない大喜利」 みたいなコーナーがある。以前のエントリでも執筆者の不勉強具合、論理性の無さ具合を揶揄したが、2/17には次の一文が登場した。
昔はしょうゆだって借りたもの。隣近所のつきあいは薄くなり。日韓のお金の融通協定おわる。ああ金の切れ目。 
はい、朝日新聞の座布団全部持ってっちゃってください。「隣近所」とまとめる誤魔化し体質は健在、「西隣一軒」だけだよ。

 で、思い出したのが「隣組」という古い歌。隣組自体は連帯責任の名の下、容易に相互監視機能を付与できるので良し悪しなのだが、歌詞は隣組の良い面にスポットを当て、かつ良き隣組の前提が含まれている。

隣組
作詞:岡本一平 作曲:飯田信夫
  1.  とんとんとんからりと隣組
     格子を開ければ顔なじみ
     廻して頂戴回覧板
     知らせられたり知らせたり
  2.  とんとんとんからりと隣組
     あれこれ面倒味噌醤油
     ご飯の炊き方垣根越し
     教えられたり教えたり
  3. とんとんとんからりと隣組
     地震や雷火事どろぼう
     互いに役立つ用心棒
     助けられたり助けたり
  4.  とんとんとんからりと隣組
     何軒あろうと一所帯
     こころは一つ屋根の月
     纏められたり纏めたり
「知らせられたり 知らせたり」? 粉飾決算、闇為替介入、中共への機密情報漏えいを止めれ。事実を言うと怒るの止めれ。
「教えられたり 教えたり」? パクるの止めれ。
「助けられたり 助けたり」? 反日が国是では...
「纏められたり 纏めたり」? 蝙蝠外交のしっぺ返しはこれから、驚異の自称バランサー。
昔はしょうゆだって借りたもの。隣とのつきあいは薄くなり。日韓のお金の融通協定おわる。ああ、せめて借りたしょうゆさしぐらいは返すもの。 
昔はしょうゆだって借りたもの。隣とのつきあいは薄くなり。日韓のお金の融通協定おわる。ああ、しょうゆは返さなくてもお礼のひとつぐらいはあっても。
おまけ

 東洋経済オンライン「働かぬタカリ屋は、身内であっても絶縁せよ」。
 産経ニュース「『慰安婦像設置で嫌がらせ受けた』朝日新聞を提訴 在米日本人ら」。

2015/02/17

朝日新聞とFNNですよ

 ロイターの報道によると、期限切れが目の前の日韓通貨スワップ協定について「韓国から正式な延長要請はなかった」そうです。

 ふむ、朝日新聞やFNNの報道をどう考えましょうか?

 朝日新聞やFNNの報道にあった韓国からの延長要請というのは非公式?そもそも非公式とは?

 事務方からは要請があったけど、政権からは要請がなかった?

 ふ~ん、となると朝日新聞やFNNの報道内容は何かしらねぇ、朝日新聞とFNNの報道は。朝日新聞の報道を引用して日本叩きに利用した韓国の新聞もあるようなので、場合によってはこれは所謂ヨースレンダリングでは?ソースを辿って行ったら「誰もそんなこと言ってない」とか。

 要請したけど「要請した事は黙っていてくれとか言ってきたのではいか」との推測もあるようです。いやはや、実にありそうな展開です。しかし、公にできないのであればそれは「非公式」ですよね、「非公式」。今までとはちょっとちがうんだなぁ、なんせ現在進行形のリアル拉致国家だし。

2015/02/16

イランの超音速戦闘機!

 イランの独自開発だそうですが、ノースロップF-5とスホーイSu-27を微妙に混ぜたような形状です。ステルス性向上策でしょうか、V字型に近い配置の2枚の垂直尾翼が特徴的です。その名もSaeqeh 2 (Thunderbolt 2)!

2015/02/15

DAW Studio One Artist DL版、¥999也。しかし!

 DAWアプリケーション Studio Oneが期間限定でディスカウントとなっている。入門グレードのArtistは¥999と安いが、VSTなどのプラグインが使えない事を思うと余りお勧めできない。むしろ入門者ならば、言わばArtistグレードのフリー版のStudio One Freeを触ってみる事をお勧めする。かく言う私もStudio One Free(Windows 64bit)をダウンロードして少し使ってみた。

 オープンソースなどのフリーで使えるDAWソフトウェアは一通り触ってみたが、正直なところどれも自分のニーズとはマッチしてこなかった。私の主なニーズは
  1. VSTiプラグインとしてソフトシンセサイザが使えること
  2. MIDIデータ入力がめんどくさくないこと 
  3. 安定して動作すること(クラッシュしないこと)
  4. Windows7 64bitで使えること
の4点に過ぎないのだが、それでもなかなかというのが実情だ。

 3点目は開発中のオープンソースアプリでは確かに厳しい条件で、DAWアプリに関しては所謂安定版の登場まで1年くらいまだかかりそうだという感じがする(これは伸び代(藁)。2点目は、多用する機能の操作手順が面倒くさいと結局いじらなくなってしまう事の裏返しだ。例えば同じピアノロール画面上でのMIDIデータ入力でも、Cubase6ではマウスだけでデータ入力できたが、Sonar X1ではマウスを操作しつつCtrlキーも押さなければならなかった。このような「たった一つのキーを押す手間」が実のところ相当うっとおしいし、何故そのキーを押さなければならないのか全く理解できなかった。ほとんどこの一点を持って私はSonarからCubaseに乗り換えたと言って良い。

 DAWアプリも出自は大まかに2系統に分かれる。ひとつはMIDIデータ作成から始まりオーディオ編集機能が統合したもの、もうひとつはハードディスクレコーディングソフトにMIDIデータ入力機能を統合したものである。私のニーズには前者の系統がマッチし易いし、Cubaseなどはその典型であろう。後者はオーディオデータ編集には優れるもののMIDIデータ入力操作が煩雑なものが多い。海外ではFL Studioの人気(シェア)が最近は高い様だが、理由の一つは出自が3つめの系統、すなわち現行のDAWアプリの概念(MIDIデータとオーディオデータをほぼ等価に扱える)或いは所謂カジュアルユーザーのニーズが確立されてからのプロダクトである事も大きいと思う。出自に依存したような操作の煩雑さが無く、操作自体もロジカルで一貫性があると言う事だ。オーディオデータを使う事があっても編集はしないのであれば、renoiseの様にキーボード入力に特化したインターフェースもアリだ(Mod Tackerとして見れば普通ではあるが)。

 さて、Studio One Freeは1点目を除けば私のニーズは満たす。触った限りではなかなか使い易いのではないかとも思うが、操作には独特の癖がある。「やりたい事がはっきりしている場合にアプリを立ち上げた時点でどうすれば良いかが分かる」という点では未だProject 5を越えるアプリに出会った事が無いのだが、残念ながらStudio One Freeの操作も他のDAWを触ったことのない人間には分かりにくいだろう。Cubaseユーザーとしての使用感は、
  • アプリ自体の動作が軽い
  • ピアノロール画面でのMIDIデータ入力はマウスだけでできる。ペイントツールの場合、既に入力済みのデータをクリックするとデータを削除する。
  • オートメーションの入力のためのツール(ペイントツール、直線ツールなど) が充実していて、かつ直観的に使える
  • オーディオデータの切り貼りも動作が軽い
  • トラックへのエフェクトのインサート方法がなかなか分からなかった
と言ったところだ。最後の点はとある領域をダブルクリックすれば良いのだが、せめて専用のボタンでも表示してくれていれば、とも思う。

 とは言いつつも、Studio One FreeはDAW初心者には基本的にお勧めだ。機能としては物足りないかも知れないが、これを触ってみて、かつ「アレもしたい、コレもしたい」とならない様では高いお金を出してまで別のDAWアプリを買うのは馬鹿馬鹿しい。つまり、Studio One Freeを触ってみることで、自分にとってDAWが必要かどうかという点が結構明確になるんじゃないかと思う。

 なお、Studio One Free単体では音が出ない(音源としてバーチャル・インストゥメントのPresenceが添付されているが、データが含まれていない)ので、フリーの拡張コンテンツを本体インストール後に別途追加インストールする必要がある。追加コンテンツのインストールは簡単で、Studio One Free起動後に「メニュー=>Studio One=>Studio One インストール...」を選べば専用のウィンドウが開き、ダウンロードからインストールまでがワンストップで実行できる。「PreSonusユーザーアカウントからコンテンツをインストール」を選ぼう。

日本から最も遠い国

 日韓通貨スワップ協定の期限切れが約1週間後の2/23に迫って来た。FNNや朝日新聞の報道によると、韓国はスワップ上限額のアップと期限延長を申し込んできたが、日本政府はスワップ自体を延長しない(終了する)方針だと言う。是非その方向でお願いしたい。韓国総体とはあまりに価値観が違いすぎる、十分「価値観外交」の埒外だ。韓国に進出した日系企業の決済対策?知らんがな。ただ韓国の外貨準備高も十分らしいし(棒、円と元は直接取引が可能だから上手くやって頂戴。とにかくウォンは要らんです。

 この報を聞いてちょっと思い出したのが、会社の喫煙所での馬鹿話における結論。

 日本に最も近い国は? → ロシア(北方領土)。
 日本から最も遠い国は? →  韓国、なんと言ってもほぼ地球一周分離れている。

もう、こんな距離感で良いんじゃないですか。

2015/02/14

テレビ東京「永遠の0」第2回、雑感。

 まだ全3回の2回め、かつながら観だからは内容には触れない。ただ、映像作品として見た場合に気になった一点については触れておきたい。

 全3回でほぼ6時間だから冗長となるのは致し方ない、何と言っても原作を読むに要する時間の倍以上あるからだ。冗長であること自体は全く問題ない。が、冗長故にシーンの力強さ、一連のカット群が観るに耐えられるかがどうしても試される。全てのシーンが力強ければ、例え「冗長」であっても「丁寧に作られている」という印象が強くなる筈だ。

 CGカットはセンスが良い。まずライティングが抜群に上手く、次いでCGが明らかに苦手とするカットや素材にはおそらく意図的かつ徹底してCGを使っていないと思う。単独で見れば寂しいカットもあるが、結局のところシーンとして捉えればそつがないと言って良い。

 となるとシーンの力強さの有無は演者に負うところがどうしても大とならざるを得ない。つまり、演者の格の違いみたいなものが如実にシーンの力強さに現れてしまうという事だ。少なくとも第2回に関しては、登場する演者によってシーンの力強さや説得力があまりにまちまちだ。とても観ていられない時間域と思わずやってる作業の手を止めて見入ってしまう時間域とのシーンの出来の落差が物凄く大きいのだ。これは映像作品にとってはとても残念なことだ。

2015/02/12

殲十出撃!

 殲十、或いはJ-10は中共人民解放軍の主力戦闘機。デザインの類似性から、イスラエルが一時期開発していた軽量戦闘機「ラビ」の技術が入っているのでは、と良く言われます。ちなみに「ラビ」は米国の圧力などもあり敢え無く開発中止、代替として米国からF-16シリーズが導入されます。その後のイスラエルにおけるF-16の進化、魔改造ぶりはけっこう凄く、オリジナルに取り込まれた技術すらある程。

 さて、エントリタイトルの「殲十出撃」は人民解放軍(赤い星に八一ですな)が製作した映画。色々と突っ込みどころはあるのですが、相当暇な人だけ観て下さいな。っつーかCGじゃなくてもっと実機の映像使えば良いのにね。