今回は「アップデート1.4を総括する!」の予定だったが、内容を変更して緊急特別エントリをお送りしよう。
2016年10月25日、アップデート1.4が世界一斉にリリースされた。このアップデートの重要な目的は「のっソロをも含むPvEer、ソロプレイヤーのエクスペリエンスをマシにすること、または正すこと(Massive的には改善する)」であったという。
リリースされたアップデートは数多くのプレイヤーにより早速プレイされ、変更箇所の精査も行われた。しかし、プレイヤーの多くが首をかしげざるを得なかったという。アップデートの内容がとても「PvEer、ソロプレイヤーのエクスペリエンスをマシにする」ものとは思えなかったためだ。
日本在住の「のっソロ(仮名)」氏は古参のPvEerである。
確かに、レベル31以上のNPCのHP、ダメージの見直しによって、エンドゲーム以降も『エンドゲームまでに近いフィールの難易度の上昇』を与えること成功しています。よく実現できたものだと思います。
しかし、このフィールが続く時間は余りに短い。エンドゲームからティア4までワールドレベルを上げるにはおそらく6時間も要らないでしょう。いったんティア4をプレイし始めれば、この「幸せなフィール」も急速に失われていきます。
エンドゲームまでのプレイ時間は40時間前後と言われます。ならばアップデート1.4による「幸せなフィール」の延長効果はたったの1~2割に過ぎません。パブリックテストサーバーまで運用して大々的に開発されたのに、これはいったいどういうことなのでしょうか?理解に苦しみます。
そして気付いたのです、きっと重要な見落としがある、と。
このように、リリースされたアップデート1.4を奇妙に感じたプレイヤーは世界中にいるに違いない。彼は何枚かのプリントアウトを示しながら続けた。
「考えることをやめることを強いる」とは中止された筈の某諜報機関の洗脳計画が再開されたということなのだろうか?それとも宇宙人と某国が進めている人類家畜化計画の一環なのだろうか?
PvEer殲滅のシナリオとは、宇宙人から得た高度なテクノロジーによって敵を更にバレットスポンジーにするとでもいうことなのだろうか?
エリア51、更にナチスのUFOとの関連はあるのだろうか?
のっソロ氏の口から突如飛び出した衝撃的な発言の数々、それら意味することは一体何なのだろうか?
これらはRedditや公式フォーラムへの投稿や当ブログへのコメントです。読めば分かるのですが、プレイヤーの指摘内容には多くの共通点があります。
今回のアップデートでも多くのナーフが見られます。装備セットのセットボーナス、Mod類の性能がそうですし、特殊弾に至っては敵へ与えるステータス効果が削除されました。逆にバフされたものにドロップアイテムの質があります。
まずナーフの結果として、装備の厳選や最適化の意味が大幅に無くなりました。装備スコアが同じ場合のステイタスビルド結果の幅は明らかに狭くなりました。またここぞという時の特殊弾使用は、使用頻度や有効な時間が限られるシグネチャースキルの使用よりもこれまでは効果的であることが少なくありませんでした。特殊弾ナーフは戦術的な選択肢を損ね、戦闘自体をより単調なものとしてしまいます。
こうなると、より強力なステイタスビルドを得る方法は、より装備スコアの高いアイテムを入手、装備することに集約されていきます。これではまるでプレイヤーに考えることをやめろと強いているようなものです。この方向性はアイテムドロップの質のバフによって強化、加速されるでしょう。従って、遅かれ早かれNYは装備スコア229のエージェントであふれることになります。しかし、そんな数多くのエージェントの力はドングリの背比べとならざるを得ないでしょう。
この方向性を評価するプレイヤーもいます。エージェント同士の力の差が無くなれば、エージェントの強さはプレイヤー自身のスキルにより依存するようになり、好みの武器や戦闘スタイルの選択のデメリットは明らかに小さくなります。
ここまで考えを整理した時点で、私はUbisofの陰謀とでも呼ぶべき恐るべきアップデート1.4の真の目的に気付いたのです。PvEerのエクスペリエンスをマシにするとの表向きの目的とは裏腹に、実はこのアップデートはPvEerを殲滅するための壮大なシナリオのプロローグなのです。
この陰謀の下では開発会社Massiveはただの実行者、使い走りに過ぎません。それこそ陰謀の存在にすら気付いていないでしょう。彼らは既に何も考えていません。そうでなければ言う事がコロコロ変わるといった、社会的人間として恥知らずな行為が繰り返せるという事実を私は受け入れきれません。
黒幕は明らかに別にいるのです。
「考えることをやめることを強いる」とは中止された筈の某諜報機関の洗脳計画が再開されたということなのだろうか?それとも宇宙人と某国が進めている人類家畜化計画の一環なのだろうか?
PvEer殲滅のシナリオとは、宇宙人から得た高度なテクノロジーによって敵を更にバレットスポンジーにするとでもいうことなのだろうか?
エリア51、更にナチスのUFOとの関連はあるのだろうか?
のっソロ氏がついに口にした「PvP」、アップデート1.4とPvPとの間にいったいどのような関連性があるというのだろうか? ソロプレイヤーやPvEerにフォーカスしたとされるアップデート1.4とPvP、これらが密接に関連することを示唆するのっソロ氏の発言は一見奇妙に聞こえる。加えて、宇宙人やUFO、某諜報機関との関連に一切言及しないのは困ったなぁ・・・
これは公式フォーラムへの投稿です。アップデート1.4のショットガンダメージのナーフによって、DZでのPvP戦がアサルトライフルでも可能となってきた、と書いてあります。更に、それでもショットガンはまだオーバーパワードとも付け加えています。また、前回のSOTG(State of the Game)では、ショットガンダメージの調整はアップデート1.4後も続けることをわざわざ明言しています。
ショットガンダメージの調整は確かにPvEerにとっても影響は大きくて無視できない、しかしむしろPvPにおいてこそ本当に影響があると言えます。従来優位とされてきたショットガン主体のPvP向けステイタスビルドの優位性が失われるからです。
「アレックス」とは暴徒に偽装してNYに降下した宇宙人の侵略先行部隊の名称、とでも言えば安心しますか?確かにこのエントリ自体は一種の悪ふざけです。しかし、アップデート1.4についての感想には一切ふざけた ところはありません。
話を戻しましょう。PvEer殲滅とは、NPCがPvEerの操作するエージェントをゲーム中で殺すという意味ではありません。ゲームからPvEerと分類できるプレイヤーを排除することです。
考えてみて下さい。アップデート1.4によって、古参のプレイヤーはPvEerであっても早晩装備スコア229に達するでしょう。最近ゲームを購入したプレイヤーも2週間もあれば装備スコア229に達するでしょう。つまり、エージェントの力がある一定の範囲内に揃えられることになります。
アップデート1.4の真の目的は、来るべきマップ全体のPvPエリア化に備えてプレイヤーの力を揃える、別の言い方をすれば全てのプレイヤーをPvPレディ状態にすることなのです。全マップがPvPエリア化すればそれだけで純粋なPvEerに居場所はありません。あるプレイヤーはプレイを止め、残りのプレイヤーはPvP要素、すなわちローグプロトコル、を受け入れるでしょう。これがシナリオと呼んだものです。
アップデート1.4の巧みなところは、「先行するプレイヤーが強くてPvPがやってられない、止める」というパターンを極力排除できるということです。これは一見平等のようにに見えますが、果たしてそうでしょうか?また余りに早い装備スコアのアップは、PvPプレイへの敷居を一気に下げるでしょう。結局、PvEerは何を失った、いや奪われたのでしょうか?
「PvEer、ソロプレイヤーのエクスペリエンスをマシにする」を名目に開発、導入されたアップデート1.4の正体は「PvEer、ソロプレイヤーとしてのエクスペリエンスをプレイヤーから奪う準備」だったのです。そしてこれは偶然の産物ではなく、おそらく何者か仕組まれた一種の陰謀なのです。
のっソロ氏の口から語られた内容は衝撃的ではあったが、某諜報機関も宇宙人もUFOもナチスも残念ながら関係ないことが明らかとなった。しかし、アップデート1.4の内容が指し示す方向に見えるものは、未だ暗雲が垂れ込める漠とした光景であることは間違いない。別れ際、のっソロ氏がふと呟いた言葉は鮮烈な印象を残した。
「テクノロジーはそれを使いこなすセンスを求める。このままでは、このゲームは『DOOMのネット対戦機能にそれに数100倍する不要な要素を備えた奇怪なもの』になる。不要な要素はセンスが無いことの表れだ。このゲームのデザイナーや開発者のセンスが90年代でも恥ずかしいレベルであることは明らかだ 。アップデート1.4の黒幕は、現行のゲームが持つ雑多な要素を整理する必要を見抜いた点である種のセンスを持つと言える。が、残す要素の選択センスは無かったようだ」