2021/12/01

続・第三次安倍政権と高市政権、どっちが先か?

 外交センスも無く、国際状況自体も見えていない外相を未だ更迭すらできない総理大臣とその政権は今すぐにでも滅んで良い。自民党の首班である一点を持って総理大臣の任に付けただけの人間なのだから、自民党の選挙公約を守らない時点でもはや有権者に対する裏切り者に過ぎない。蓋を開けてみれば総理大臣就任に伴う慣例である派閥からの離脱すらできないビビりな小者、党をまとめる力も自信も無い、総理大臣なんかになって良いような器ではなかったことを今になって全力アピール中だ。

 韓国大統領の訪米の要望を断った同じ理由で訪米をやはり米国から断られた総理大臣とか、情けないにも程がある。米国から見て、日本の政権は韓国のそれとどっこいどっこいの価値しかないとのことだ。挙句の果てには二階元自民党幹事長からのあの言われよう(報道がどこまで本当かに疑問はあるが)である。あそこまで言われたなら、多少なりともプライドのある人間なら花瓶の一つぐらいは割ったり、議員会館の自室の壁に穴の一つでも作るだろう。

 一部で「ついにキレた」と評された高市早苗氏のツイートや「台湾有事これすなわち日本有事」とでも言うべき安倍晋三氏の発言は、この情けない総理大臣とその政権のすでに数々あると言って良い外交的失策の火消しにしか見えない。明確なメッセージは、陰に陽に示してきた現政権の外交的な立ち位置が、「自民党のそれとは全く異なる」ということだ。

 現在の政権にまず要求されている常識的な「外交的」振る舞いをことごとく外してきている以上、それが政権の意思であると見られてもしようがない。振る舞いから見える現政権の姿勢は、離米・媚中、国際非協調主義を明らかに標榜している。韓国の現政権のそれと瓜二つの思考停止、外交的脳死状態だ。さらに現政権に対する自称リベラル(本来の中道左派が自らを「リベラル」と呼べずに困っているんだが)やパヨクの現政権に対する反応の薄さには色々と想像させてくれるものがある。

 少なくとも米国議会には、自民党に対する明確な支持と現政権とその首班・・・岸田だっけ?への不快感の表明を今の数倍まで強めて欲しい。そこまでして響くところがなければ、えっと・・・岸田だっけ?は文在寅だっけ?と同レベルの魯鈍な人に過ぎないと結論付けても良いだろう。

 そう、岸田政権は自民党の敵であり、自民党の選挙公約を支持して自民党に投票した有権者の敵なのだ。

 オミクロン変異株の発見とそれに対応した入国制限がどうのこうので動きが早かろうが、それは官僚仕事のレベルの話に過ぎない。時系列的にも欧州各国の後追いに過ぎない。「責任は私が取る」と言うのは結構だが、「何が起きた時に、どのような形で責任を取るのか」まで言わずに男前ぶられても困る。今後最大規模の流行が発生しても、「それには私に責任は無い」と言って知らんぷりが可能な範囲で発言を抑えている辺りは、ある意味極めて官僚なそれである。が、官僚的なままで事を右から左にただ流すために本来必要な「匿名性」が無い状態でそれをやってしまう辺り、「残念な人」感が物凄い。対韓「報復チーム」もただのパフォーマンスを越えるものでは無く笑止だ。第三国との外交的調整が事実上必要の無い事案なのだから、優秀な人間を一人当てておけば十分だ。むしろ第三国との外交的調整が必要なのは対中事案であって、中国以外と積極的な外交をやるべき今のフェーズにその種の報道も発表も無い現政権は、現状認識の無さとその原因とも言える無能のそしりからは逃れられない。

 繰り返す、岸田政権は自民党の敵であり、自民党の選挙公約を支持して投票した有権者の敵なのだ。どういう経緯かは不明ながらこのエントリを読んでいる人には、岸田とやらとその政権の失策を、即自民党の失策と見做す愚を犯さないようにお願いしたい。自民党内の反政権勢力、或いは政権の政策に与しない勢力の言行を「ただのガス抜き」と見做す向きやそのように見えるよう印象操作する者もあろうが、「ただのガス抜き」で済ますと自民党もヤバく、更に日本と日本国民もヤバくなるのが現状と認識を新たにして頂きたい。「米国議会は日本の敵」となってはもう遅いのだ。

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