岡田斗司夫ゼミを観ていて、紹介者された視聴者の疑問の内容に頭の中で何かがが弾ける感覚。そう、当時その画面を見ながら全く別の解釈をしていたことを思い出した、っつーか「嗚呼、そういう風に考えていた(いる)人が居たのか、それも少なくなさそう!」と言う一種の驚きだった。
紹介された疑問の内容は、「逆襲のシャアで、地球に落下するアクシズをアムロらは『押し戻そう』或いは『持ち上げよう』としていた。落下を防ぐなら、後ろから押すようして加速させるべきだはないか?」というもの。なるほど、アクシズがまだ大気圏上層に接していなければ有りな考えだと思う。加速されればアクシスの軌道は地球から離れる方向に行く筈だ。
だが、作品を観たことのある人は知っている通り、アクシスは大気圏上層に既に接している。画的に断熱圧縮加熱現象(アクシズ表面の赤熱化)が描かれている。この段階に至ってはアクシズは大気による強い減速を受けており、いくらνガンダムらと言えどもその減速力に打ち勝ってアクシスを加速することは不可能だろう。
では、当時の私はアムロらの行動をどう解釈していたか。
アムロらの行動の意図は、アクシスの落下角度を浅くし(より大気表面との角度が浅い落下軌道とし)、大気自身にアクシスを弾かせようとするものではないかと何の躊躇も無く考えていたのだ。またアクシスは球形ではないので、進行方向に対して回転させることで大気からの抵抗の鉛直上向き方向成分(地球から離れる方向成分)を大きくし、やはり大気に弾かせようとしているのではないかとも考えた。
とすればアムロらがアクシズを押す方向は鉛直上向きで良い。ただ、実際の画面ではアムロたちは「押し戻す」ような行動をとっているようにしか見えなかった訳で、「まぁ、見た目を優先すれば仕様が無いのかなぁ、真面目にやってもわからんもんなぁ」などと思ったものだ。
さて初見かつ人生一回きりの視聴故、直後のサイコフレームの発動?に頭の中は「???」で上書きされてしまい、上記のような当時考えていたことは全てつい1時間ほど前まで忘れてしまっていた。約30年前にほんの数秒間だけ考えていたことを急に思い出したことになる・・・やれやれ。
動画の中では岡田さんも「大気で弾く」という方法にちゃんと言及しているけれど、もう大気圏に接している段階では、大気による抵抗も利用した方が効率が良いと思うんですよ。
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