2015/10/24

ガメラ記念映像

 ワーナーブラザースのプレスリリースによると、所謂ハリウッド版ゴジラは今後3本が予定されていて、3本目が「キングコング対ゴジラ(Kong vs Godzilla)」ということらしい。近年のゴジラの動きと関係あるのかどうかは不明だが、ガメラも新作が準備中らしい。

 平成ガメラ三部作は、傑作群とは手放しでは褒められないが、どれも劇場で拍手しそうになったのは事実だ。肝は脚本と監督の演出姿勢で、それらがばっちり決まっているところは問題無いのだが、逆に大人の事情なのかそれらを外してきたところで一気にグダってしまう。外したところ、は、まぁ日本映画全般に見られるところだ。結構苦々しく思っている監督業の方もいらっしゃるのではないかとは思う。

 え、特撮?まぁ、頑張ってたんじゃないですか?どうやって撮ったか分かりやすいし。「手法としての特撮」であることは良く理解しております

 さて、ガメラ生誕50周年記念映像とやらが公開されている。

 お、と思うところもあるのだが、結局外したところが余りにグダグダすぎるので全体が全然締まらない。誰を俳優に使おうが「目を覆わんばかりにグダグダな合成画面を作る」必要は、「映画作品」という視点からはあり得ない。他の合成カットが「今日的な意味でごく普通」にできているだけに、それら一連のカットの出来の悪さ、と言うか「志の低さ」は唾棄すべきレベルだと思う。どんな名優を使おうが、「作品の出来のためなら」サクッと処理するべきところはサクッと処理してしまえるハリウッド流は誰がなんと言おうが正しい。

 リリー・フランキー氏を使うのは良いけど、使いこなせてる監督がいったい何人いるんですか?っつー感じのレベルの低~い低~い話ですよ。あと、「シン・なんとか」ってや…

2015/10/20

WE TRUST JJ

 「JJ、俺達はあんたを信頼しているぜ」

海外のスターウォーズファンが着ていたTシャツのプリントだ。JJは「フォースの覚醒」の監督、JJ エイブラムスを指すことは言うまでもない。

 さて、予告編の第二弾が公開された。世代的に「期待するな」というのが無理な話だ。

 スターウォーズ・エピソード1~3はある意味とっても不幸、とてつもないハンデを背負っての制作だった筈だ。エピソード4~6の前日譚であるから、ヨーダなどの例外を除けば「おなじみに顔ぶれ」は出ることができない。加えて、シリーズのラストは誰もが知っていた、「ダースベーダーの誕生」だ。二分法における正邪の正、ジェダイは邪たる帝国と皇帝に敗れるのだ。このような縛りの下では、観客にカタルシスを与えることは根本的に困難と言える。残念がらエピソード1~3は最後までこの縛りを克服できなかったと思う。

 対して、これからのエピソードにはこの種の縛りはほとんど無い。 それだけでも期待してしまう。ほんの二、三カ月前までは「JJかぁ~」と斜に構えていたのだが、今は根拠も無いままワクワク感が抑えられない(とは言え、予告編は「JJ風カット、カメラワーク」がテンコ盛りで、正直間口の狭い監督だなぁとは思う)。「おなじみの顔ぶれの今」と「劇中の時間経過」がシンクロしたとき、それだけでもちょっとした魔法が生まれるかもね。

 実際、このカットにはグッとくるんだよなぁ。

2015/10/16

Synthmaster 2.7、こいつは良いぞ~

 かなり前だがKV331 AudioのVSTi、Synthmasterのバージョンが2.7になった。

 バージョンナンバー的にはマイナーアップデートなのだが、アナログ回路シミュレータ部を一から書き換えて最適化したという点は見逃せない。その効果なのか、音色によっては音はそのまま使用時のCPU負荷が驚くほど低下している。これはとっても嬉しいアップデートだ。

 Synthmasterはお気に入りのVSTiシンセだが、あまりのプリセットの出来の良さと数の多さでなかなか一からの音色作りをしようという気にならない。実際には素っ頓狂な音も出せるのだが、プリセットのパラメータをといちょい触るレベルでは破綻しない(使えない音にならない)優等生的振る舞いを見せる、この辺りを魅力と見るか、欠点と見るかでSynthmasterの評価は分かれるだろ~なぁ~。

 とは言え、Synthmaster2.7、良いぞ~。

2015/10/15

思いつくのは自由だが・・・

やるのも聞くのもバカだろう。正気か?以前から言っているように、文章構成力や論理構築力が損なわれる可能性が高いから、間違っても受験生は天声人語には触れてはいけないよ、マジで。

2015/10/13

MSX!

 MSXはかつて存在したパソコンの規格だ。

 ゲーム"Metal Gear Solid V The Phantom Pain"のエンディングのラスト近く、それは登場する。プレイヤーキャラクターであるスネークは、ウォークマンから取り出したカセットテープのB面を別の再生装置で再生する。そしてその再生装置の隣にはMSXパソコンと思しき筐体が見える。

 パソコンの記憶媒体がカセットテープの時代を知る身にとってはこのシーンの意味は明確だ。

 最初のMetal GearがMSX用ゲームとしてリリースされたこと、The Phantom PainがMetal Gearの前日譚であること、その他ネタバレとなるので伏すいくつかの事項を踏まえれば誤解のしようがない。が、意外にネット上でこのMSXに触れた情報に接することが無い。

 まぁ、若い人にはMSXなんかにピンと来ないのかもしれない。

2015/10/09

Farcry Primal!?

 ゲームFaeCryシリーズと言えば大のお気に入り、一人称視点のシューティングゲームだ。特徴は経験値に音づくスキル獲得という成長要素があることで、獲得スキルによってプレイヤーの戦術も違ってくる。

 さて、無印に始まって、順当に2、3、4と来ていたFarCryだが、次なるFarCryを冠したタイトルは"FarCry Primal"らしい。これまでのFarCryシリーズの時代は「現代かちょっと昔」だったが、トレーラーを見る限りPrimalの時代設定は原始時代である。武器は槍や弓矢、銃器を打ちまくるこれまでのシリーズとは趣が全く違う。
 正直、面白いのかどうか分からない。が、先に述べた成長要素を上手く使うという手もありそうだ。

 部族の見習い戦士から始めてやがては部族長、さらには周辺の部族も支配下において地域の王に上り詰める、なんて展開だったらちょっと面白いかも知れない。狩りの度に食料をたくさん持ち帰ったりサーベルタイガーを倒したりすると部族内でモテ度が上がるとか、政略結婚を梃に他部族を支配下に置くとか、色々できることは有りそうにも思う、さて?

2015/10/02

PCがインターネットにつながっているということ

 PCがごく当たり前にインターネットに接続されている、ということは老境に入った我が身でももはや意識すらしなくなりつつある。国勢調査すらインターネット経由のでの回答となるに及び、もうインターネット接続無しでは手間ばかり増える状態になりつつあると言えよう。

 だが忘れてはいけない点は、インターネットを経由してさらに繋がる相手が悪意を持つ場合もあるということだ。今回は、8時間余りの短い時間(このうち7時間は寝ていた)に経験した、2つのネットワーク絡みの話題だ。ひとつは笑えない、明らかに悪意のある事案、もうひとつは笑える事案だ。

 まず笑えない事案から。

 Appleを名乗る送り主から、"Your Apple ID has been suspended.(あなたのApple IDが凍結されました)"というタイトルの英語のメールが来た、メールによると「再認証が必要」ということで、本文中に「再認証専用ページへのリンク」も埋め込まれていた。普段ならばこの時点で「怪しい」となるのだが、幸か不幸か最近iTunesでの楽曲購入時にエラーが多発していた。ちょっと心当たり、というか「もしや」と思う原因があったのだ。

 リンクをクリックすると、如何にもという感じのログイン画面がブラウザで開かれた。先出してしまうと、これがAppleサポートのログイン画面を完全にコピーしたものだった。ユーザーアカウント、パスワードを入力すると、これまた如何にもという感じの個人情報入力画面になった、入力項目は氏名、住所、誕生日などだが、この段になってやっと怪しいことに気付いた。一目での気づき点は下記の通りだ。
  • これが最大の問題。ID認証のためのページなのにクレジットカード情報の入力欄がある。しかもセキュアコードの入力欄まである。これは単なるID再認証ではあり得ない。
  • 画面表示は上手く日本語化されているが、住所欄が「日本化」されていない。「郵便番号、住所1、住所2、市、郡、国」という構成は、明らかに米国向けの入力欄のそれだ。国を「州」に置き換えれば分ると思う、日本では郡が市より大きな行政区分であることはあり得ない。
  • 電話番号入力欄が無い代わりに、「携帯電話番号」入力がある。
 そこでログイン画面を開き直し、適当なメールアドレスっぽい文字列とパスワードもどきの文字列を入力してログイン手順を踏むと、するっと個人情報入力画面に変わってしまった。つまり、ログイン認証なんてしていないということだ。

 会社にも行かないといけないので、とりあえず入力してしまったパスワードは変更し、ついでにApple IDでのクレジットカード決済も停止した。クレジットカード情報は一切入力していないので基本的には大丈夫な筈だが、まぁ、念のためということで。

 ちなみに件の偽Appleサポートページは既に「詐欺サイト(フィッシングサイト)」リスト入りしていて、私のPC環境では接続が遮断される。ざっとググってみたところ、そのような応詐欺サイト環境を構築するツールが出回っているのだそうだ。重要な危険ポイントは、多言語対応と詐称先のページの表示をほぼ完全に再現することの2点、皆さんも注意してくださいな。なおブラウザのアドレス欄を良く見ていると分かるのだが、詐欺メールのリンクをクリックするとAppleとは全く関係無さそうな名前のサイトに接続してからAppleという文字列を含む詐称サイトへリダイレクトされていた。最初からこの点に気付いていれば、何にも問題無かったんだよなぁ。

 で、笑える事案。

 最近まったりと進めているゲーム、「メタルギアソリッドV ファントム・ペイン」には「潜入ミッション」がある。ゲーム中、プレーヤーは民間軍事組織(PF、プライベート・フォース)も営み、人材確保や 燃料などの資源確保にも心を砕きつつ「基地」を運営しなければならない。「潜入ミッション」の潜入先は「他のプレイヤーの基地」で、潜入先の人材の拉致や資源の強奪が可能という結構角が立ちそうな内容だ。個人的には潜入ミッションには興味が無いのだが、ポイントは専用サーバーに接続している限り、他のプレイヤーの侵入の試みを防止する手が無いという点だ。

 で、昨夜ついに私の基地への潜入があった。またーりとステルスプレイを楽しんでると、いきなり「侵入が検出されました!」みたいなメッセージが表示された。潜入されるなど全く念頭に無かったから、そりゃ驚くのなんの、正直30秒ほど固まるという体たらくだった。

 取り急ぎプレイ中のミッションを中断して侵入者迎撃に向かったのだが、ユーザー名からロシアからと見られる侵入者は一枚も二枚も上手だった。なんとか迎撃には成功し、侵入者は排除できたものの、何度も気絶寸前にまでされたし、少なくない人材と資源も奪われた。なんともはや。

 このゲームの一種の質の悪さは、「『かちん!』ときた人のため」としか思えない「報復ミッション」が用意されていることだ。侵入者の基地はリストアップされており、一定期間内ならこちらから潜入を試みるに手間はかからない。もうここまで来ると、メタファーとかシミュレートではなくて、現実そのものだ。メタルギア・ソリッドV上で「報復の連鎖」が生じたとすれば、それは「現実の報復の連鎖」としか言いようが無い。良くもまぁ、こう質の悪いシステムを実装したものだ。

2015/09/24

雑感(新その1)

  • ごきげんワーゲン
     フォルクスワーゲンのディーゼル車排ガス規制チートはあまりに酷い、というお思いは如何ともしがたい。なんせ窒素酸化物排出量が規制値の40倍にも達するとあっては開いた口が塞がらない。自動車排ガス規制の厳しい欧州での謎とされていた近年の大気汚染悪化と本件は無関係とは見做されないだろう。場合によっては「環境対応機器を作動させない」とは常軌を逸する。近年の性能チートと言えば現代自、サムスンの代名詞と化しつつあったのだが、意外なところから意外な展開である。
     まぁ、ドイツ企業は結構えげつないのが多いからね。
     環境対応機器は投入エネルギーが大きいので、どうしても搭載車の性能低下を引き起こす。フィアット社のとある車種は、炭酸ガス排出量規制値(走行距離当たりの炭酸ガス排出量)を満足するためにエンジン制御仕様を変更したところ、実用レベルでトルク不足が発生して不興を買ったとも聞く。フィアット社のエンジンはイタリアの税制のtの兼ね合いで出力に比して排気量が大きいので、こんなことも起きるのだろう。
     いずれにしても「環境対応ディーゼル」の定義というか、有り様とでも呼ぶべきものの再考が強いられる。ちなみ第三者機関の調査によると、同じドイツ車でもBMWのディーゼル車種の排ガス中の窒素酸化物量は規制値以下だったそうだ。
  • 安保関連法案
     まずは成立を歓迎するが、やや拙速の感もある。とは言え、「声の大きい思考停止集団」がまるっとあぶり出された形になったのは意外な結果だ。「声の大きい思考停止集団」が本来あるべき議論を許さなかったという一面は否めない、本当に迷惑な存在である。
     日米安保というものを初めて知ったのは石川賢氏の漫画(確か)「ゲッターロボ」を読んで、小学生低学年のころである。劇中、「米軍が安保を理由に介入する」ことへの登場人物による言及があったのだ。読んですぐ、学校の図書館で日米安保条約について調べたことを思い出す。同様に、松本零士氏の漫画「パニックワールド」も同様に個人的には重要だ。物語は太平洋戦争中に東京に投下されたが不発だった「第3の原爆」の発見を起点に進む。劇中、「日米安保条約の破棄」に言及がある。とは言え主人公は「おいどん系」だし、「少年漫画」なので、人死には出るものの(おそらく意図的に)極めて少年の妄想とでも言うべき緩めの物語展開だ、お約束の謎の美女も出るでよ。近い時期に描かれた「デスバード4444」では安保破棄後の日本の状況が極めて狭い舞台内で描かれる。国籍不明の領空侵入機を強制着陸させたのは良いものの、日本はそれ以上の手を打てない。深読みすれば現代にも通ずる結構示唆的な内容にも見える。
     安保関連法案については、とにかく、「あるべき姿」「将来的にありたい姿」から議論を始めたい。憲法改正の議論も同様だ。日本のように、こうまで憲法改正の敷居が高い国は珍しい。例えばドイツは戦後何回憲法改正したのか、と言う話ですよ。

2015/09/18

Windows10環境なら Cubase Pro 8.0.30アップデートは吉

 Cubese Pro 8はまだWindows10対応していないが、最近公開されたアップデータ(8.0.30)はWindows10ユーザーなら当てておいて損はなさそうだ。

 8.0.20をWindows10上で使うと、音飛びが発生する場合があった。
  • Asio-Guard機能ををONにすると、音飛びが頻発
  • DirectX Full Duplex Driverを使うと音飛びどころの騒ぎではなく、どっどっどっって感じで周期的にしか音が出ない。
これらの症状は8.0.30アップデータでほぼ解消した。特に後者の発生はCPU負荷とは無関係だったが、アップデート後はCPU負荷が平均50%ぐらいのデータなら、1時間鳴らし続けても音飛びが発生しなかった。

 8.0.30アップデータでASIO-Guard機能がマルチCPUに対応したということだが、おそらくこの辺りが効いているんじゃないかと思う。

 ただCubase Pro 8がWindows10に非対応とされる原因は、Windows側の処理優先順位管理機能の変更にあるとされる。つまり、Windows7や8ではリアルタイム性が要求される楽曲再生処理を優先するようにCubaseから設定できたが、Windows10ではそうはできないらしい。

 とは言え、Windows10はMIDI、オーディオ周りがDAW向けに完全に再設計されている。Cubase ProのWindows10対応が本質的なものであれば、結構快適になるんじゃないかとの期待もできる訳だ。

2015/09/15

のっそりとメタルギア・ソリッド

 プレイヤーキャラクターのスネークの声が声なので、当初は「バトーさん!バトーさぁん」なんて声が聞こえてきそうな感覚がなかなか抜けなかった「メタルギア・ソリッドV ファントム・ペイン」です。メタルギア・ソリッドはスネーク・イーター以来なのでほぼ10年ぶりとなりますな。

 既存のゲームコンソールを前提としつつ、PC用に最適化もしてるようなので、グラフィックは総じて軽く、動作はサクサクです。手のアップなど見るに、良い意味でポリゴン数控えめ。

 問題はキー割り当てが最近プレーしていた類似のゲームと似て非なること、ここぞと言うところでキーを押し間違える癖がまだ抜けません。これはリアルタイムステルスゲームではけっこう致命的、これで完全ステルスでミッションクリアの筈が敵に見つかってしまい銃弾の雨あられなんてことにも。

 オープンワールドらしい面白さにはやや欠ける、との意見もありますが、これはこれでゲームとしては正常進化なんじゃないでしょうか。如何せんメタルギア・ソリッドシリーズに影響を受けたと思しき多くのゲームがオープンワールドを先取りしているので、なかなか新味性は出しにくいと思います。

 あ、あとムービーシーンは極力短くする方向となっているそうです。これは絶対正しい。
]
メタルギアと言えば「ニューヨーク1997(Escape from New York)」。