2021/11/20

製作中のYouTube動画"VF-1A Rig Test"向け没カット、ただし没カットと言うのは嘘

 昔々に作ったVF-1Aの3Dモデルのリグのテストを10年ぶりぐらいに実施・・・と言うのは嘘で、単に突然やりたくなったのでバトロイドモードで色んなポーズを取らせてみた。

 ここでリグと言うのは3Dモデルに組み込んだ骨組みみたいなものだ。各骨の動きを特定の部品とリンクしておくことで、骨の回転や平行移動などの操作によって3Dモデルの変形やポーズ付けが実現できる。ちなみに10年以上前に組んだリグの骨(日本語ではボン又はボーン)の数は100を超えていて、ファイター、ガウォーク及びバトロイドのモード相互の変形から各指の動きまでサポートしている。またスクリプト機能なども使い、多数の骨を然るべきタイミングで動かす必要があるモード間の変形過程を、単一のヌルオブジェクト(Null、位置や回転などの情報を持つだけの不可視の物体)の回転操作だけで実現できるようにまで作り込んでいる。

 10年前の自分のこの種のモノに対する熱量と言うかこだわり具合は、「異常」という意味で我ながら「おかしい」と思ってしまうレベルだ。

 で、バトロイドモードで取らせたポーズは20種は下らないのだが、元ネタが分かりにくいもの(例えば大友克洋氏のマンガ「童夢」のチョウさん、「そうだよ、ボクだよ」のカット。ふわっと浮き上がった状態を表す地上に落ちた影と左手の表情が拘りどころ)や、オリジナル作品中のポーズの再現といった今後使えそうなものを除いた3つをここで挙げておきたい。挙げておきたいから挙げておく、っつーだけの話。公開済みの別動画に組み込まれることで「没カット」のフェイクとしての役割は果たしていて既にお役御免の画達なのだが、単なる小ネタのつもりが割と気に入っちゃったんだよね。

 まず、自動運転機能を持つ大型人型兵器の最期を飾るビームライフル射撃直前のポーズ(のつもり)。頭部と左肩の骨のスケールを0%としただけなので、大きさゼロの頭部と左肩~左手は見えないだけでちゃんと存在しているよ。元ネタがまずあって、それが分かる人だけニヤリとしてくれれば良い、というのが本画の成立に関わる文脈だからね。それを無視してポリコレ化するのは止めてね。

 次いで、何かと三倍な赤い大型人型兵器と劇中で後に「白い悪魔」と呼ばれることになる別の大型人型兵器との激突シーン(のつもり)。

 最後はミケランジェロ作システィーナ礼拝堂天井画の一部(のつもり)。大の旅行嫌いだし新型感染症が無くたって健康的に今は無理なのだが、こいつばかりは実物を目にしたいんだよね。天井画の来日はさすがに無ぇからねぇ・・・

0 件のコメント:

コメントを投稿