2021/10/25

最近公開エントリ数が少ない理由

 ネタには事欠かない。下記の内容を除けば、実は健康状態はこの3年間のうちで突出して良い。

 そんな中、流行り病のワクチンの2回目接種から既に1ヵ月以上、終日37℃付近の微熱が続いている。吐き気と目のかすみを伴う。37℃以下ならのぼせたようにぼ~としてしまう。37℃を越えると酷い頭痛を起こし、眠れなかったり夜中に目が醒めたりする。湿疹もイマイチおさまらない。やらないといけないことを終えたら横になって過ごす毎日だ。

 ブログどころじゃない。3DCGアプリもDAWも触るのは無理だ。

 ちなみに同じ症状は1回目接種後にも経験したが、3週間程度ですっかり治まった。私の読んだ報道記事が本当なら、同様の症状が2ヵ月続いた人が日本に少なくとも一人いたことにはなるようだが。

 ちなみに県の副反応相談窓口では、私のそれと同様の症状が2週間を越えて続いたという相談は無いそうだ。接種直後は大した発熱も無く済んでほっとしていたらこの有様だ。相談した医者にも考え込まれてしまったし、市販薬で頭痛には対処できるけど毎日飲むってのも考えモノ・・・。

「ファークライ6」に手を出す気が無くなった理由

  マップ内の地域毎にレベルがある・・・この1点のみが理由だ。

 このような仕様は「アサシンクリード」フランチャイズなどで既に採用されているが、プレイフィールに与える影響は実装方法によってかなり変わる。「アサシンクリード」フランチャイズについては「オリジンズ」までで私は手を引いたが、それは「オリジンズ」でのレベルの実装方法が主要な原因だ。

 フランチャイズでは前作にあたる「ブラザーフッド」での地域のレベル(参考値)は、それぞれの地域を支配している勢力の戦闘力などの強さにほぼ対応していた。凶悪性が高く、好戦的でメンバーがよりタフな勢力が支配する地域のレベルが高いのはそれなりに納得感がある。自キャラのレベルが低い場合には、その地域内で苦戦するどころかとにかく逃げるしかなかったりしたが、逃げるにしても頭を使う必要があったりタイトなタイミングを図りつつ移動しなければならなかったり乗り物を使って強行突破を図ったりとかと、それはそれで面白かった。

 一方、「オリジンズ」では同じ野生動物でも地域のレベルに合わせてタフさが変わり、かつレベルによるタフさ加減の変化幅が大きかった。このため自キャラのレベルが低いと、その地域に入った途端に野生動物やモブNPCに瞬殺された。これではレベル上げ無しで相対的にレベルの高い地域に入ることは実質的に不可能で、プレイヤーの行動の自由を著しく制限する。進行に一本道感が出てくるため、こいつは本当に面白くない。特に野生動物やモブNPCのタフさが地域によって大きく変わる仕様には本当に首を傾げたし、それは今も変わらない。

 「ファークライ3」~「ファークライ5」も 、スキルの効率的な獲得などといった観点からならば最適な地域の攻め順はあった。が、さすがに地域境界を越えた途端にモブに瞬殺されるようなことはほぼ無かったので、一本道感は感じなかった。ただし、「ファークライ5」では「自キャラが拉致されるイベント」の発生処理が雑過ぎたので、そちらで一本道感が出てしまったのは本当にしょーもなかった。マップ上での自キャラの選択とほぼ無関係に発生する拉致イベントの「マップなんていらんやん」感には本当に呆れ果てた。

 実のところ、「ファークライ6」での所謂「地域毎のレベルの実装」が具体的にどのようなものかは確認していない。それでも「地域毎のレベルの実装」そのものへの一種の嫌悪感は拭えず、そような仕様であることを知った時点で手を出すことは止めた。まぁ、その後に知った他の仕様でその意は益々強くなっちゃったんですけどね。

 オープンワールドと言うならば、「ゴーストリコン ワイルドランズ」や「サイバーパンク2077」ぐらいの行動の自由度の高さは欲しい。殊に「サイバーパンク2077」は、自キャラのレベルが相応しいものまで上がっていれば3分で終わるようなイベント戦闘を、低いレベルの段階で2~3時間かけて終わらせるなんてこともできた。自キャラの育て方を考えると、そういうプレイをした方が結局のところ効率的と思えた場合もあった訳だ。されど「ゴーストリコン」フランチャイズも「サイバーパンク2077」自体も今や瀕死なのはなんとも・・・。

2021/10/09

メインPC、CPUクーラー交換!(その5・悲しいお知らせ)

 既存エントリに記載した通り、私のメインPCであるDELL XPS 8940(Intel Core i7-10700)はCPUクーラーとリアケースファンの変更で性能的に別物になった、と言うか本来有るべき姿にかなり近づいた。が、上手くいったらいったで更に欲が出てしまう。

上のグラフは、3つの条件でのCPUパッケージ出力とCPUパッケージ温度との関係だ。横軸のCPU出力が大きいほどCPUクロックが高くなるため、引き出されているCPU性能も高いと考えてもらって良い。私のi7-10700個体は約175Wで全コアのクロックが最大値に達し、いわば100%の性能を発揮している状態になる。

 さて、グラフ中に紺色で示すのが出荷時構成での関係で、CPU出力が85W程度でCPUパッケージ温度は80℃を越え、CPU出力が105W程度で100℃に達する。実のところこれは余り望ましくない高温条件であり、出荷時のCPUクーラーの冷却力不足が原因なのは明らかだ。

 一般にCPUパッケージの制限温度は二つあり、一つはCPUのヒートスプレッダの性能低下が回避できる温度(ケース温度)、もう一つがCPUの結線部分が痛まない温度(ジャンクション温度)だ。ヒートスプレッダはCPUの除熱を担う部品だから、この部品の性能低下はCPU温度の上昇を招き、CPU寿命を短くする要因となり得る。Intel CPUならば前者はCPU型番によるバラツキはあるがおおむね72℃、後者は製造方法で決まるのでCPU型番に依らず100℃となる。Intel CPUの出力はジャンクション温度を越えない温度範囲内で出力などが制御されるので、CPUの最大出力(≒最大性能)はジャンクション温度未満で実現できる最大CPU出力で決まる。

 このため、出荷時構成での最大CPU出力はCPUパッケージ温度がジャンクション温度である100℃に達する105W程度となる。i7-10700が最高クロックで動くために必要なCPU出力は約175Wなので、出荷時構成のDELL XPS 8940ではCPUの能力を生かしきれないことになる。また容易にCPUパッケージがケース温度を越え、その状態が維持されるため、CPU劣化が加速する可能性も高い。故のCPUクーラーの交換だった。

 赤色がCPUクーラーとリアケースファン交換後、かつPCケースのカバー閉止時のCPU出力とCPUパッケージ温度との関係だ。CPUパッケージ温度90℃、すなわちジャンクション温度よりも低い温度で約175Wを達成できており、(ケース温度である72℃以上を許容すれば)CPU性能を100%発揮できるようになった。またリアケースファンの交換(80mmから92mm)によりファンノイズも低減できた。ここまでは奇跡的なまでに上手くいったと言って良い。

 で、欲に繋がるのが緑色で示した関係だ。これは赤色で示した構成のまま、PCケースのヵバーを開放した場合のCPU出力とCPUパッケージ温度との関係だ。一般的にカースカバーを開放するとCPUパッケージ温度が5℃程度下がると耳にしていたが、まさにそのような結果(4~6℃)となった。別の見方をすると、ケース内の空気の流れの向きや量(エアフロー)を良くできれば、同じCPUクーラーのままでカバー閉止時のCPUパッケージ温度を数℃は下げられる可能性があると言うことだ。

 良く使われる手は、PCケースへの外気の吸入や内部空気の外気への排出のためのケースファンを追加したり、大容量化することだ。DELL XPS 8940はリア(背面)に排出用ケースファンを1つ持つだけなので、フロントに吸入用ケースファンを単純に追加してみた。使用したケースファンはnoctua NF-A12 PWMで、取り付け位置は下の写真中の「移動前」の3.5インチHDDの位置だ。話が前後するが、写真は右側がフロント、左側がリアになる。

 結論を書いてしまおう。いったんケースファンを追加したものの、CPU温度の実効的な低下が見られず、その癖PC全体のファンノイズが嫌な感じで増えたため、早々に取り外してしまった。下のグラフはフロントケースファンが無い場合とある場合のCPU出力とCPUパッケージ温度の関係だ。フロントケースファンを追加すると(紺色で表示)、むしろCPUパッケージ温度が(1℃程度とは言え)上昇した条件すらある。これはかなり残念な結果だ。

とは言えケースファン追加の効果が皆無かと言うとさも非ず、3.5インチHDDの温度は40℃→35℃と5℃程度低下した。ここまでなら追加したケースファンは残しただろうが、なんとも悪い塩梅にファンノイズが増加してしまった。

 下のグラフはとあるiOSアプリで測定したCPU出力に対するノイズレベルの変化だ。測定位置はPC本体の真正面、距離30cmである。ちなみにPC操作者は、PC本体の真正面から斜め45°方向、距離約90cmの位置に居る。

 ここは個人的な感覚に強く依存した話になってしまうのだが、ノイズレベルが45dbを越える辺りから急にノイズが不快に感じられるようになる。グラフ中の紺色で示すように、フロントケースファンを追加すると、CPU出力100W以上でノイズレベルが45dbを越えてしまう。そして、これに私が耐えられなかったのだ。いやぁ、音を聴いていると何か気持ち悪くなるんですよ。
 
 かくして、更なる、とは言っても良くて2~3℃に過ぎないのだが、CPUパッケージ温度の低下を狙ったフロントケースファンの追加は完全な失敗と言う悲しい結果に終わったのだった、無念。