暫く放置状態と決めていた某国状況だが、突っ込みどころ満載なのは如何ともし難い。
産経ニュースの記事、「韓国外務省高官『日本は100回でもわびるべき』『産経新聞の問題は日本人によい影響与えていない』」の内容は、まぁ平壌運転みたいなもので、面白くもなんとも無い。
韓国の聯合ニュースによると、韓国外務省高官は3日、日韓の歴史認識問題について「加害者というのは、謝罪を100回しても当然ではないか。何回わびようが関係ない」と述べた。産経新聞の加藤達也前ソウル支局長が起訴された問題に関しても「産経新聞の問題は日本人にいい影響を与えていない」と語った。
また、日本の外務省のホームページから「(韓国が日本と)価値を共有する」という表現が削除されたことについて「関係がよくなればまた(この表現が)使われるということだ。削除したからといって、価値を共有しない国だとは思わない」とも話したという。(ソウル 名村隆寛)
様々な方が指摘している様に本件の面白さは記事内容以外のところにある、冒頭の「韓国の聯合ニュースによると」の部分が関係する。
聨合ニュースは日本語でも記事を配信しているが、「聨合ニュースの日本語記事には100回のくだりはない」。 ただし、同一の件に関するニュースのハングル版記事にははっきりと100回のくだりが記載されている。ちなみにGoogle翻訳を使うと、「謝罪」が「リンゴ」と訳される。つまり両者は同音異義語という事だ。
聨合ニュースはさすがに何か気にしたのか、100回のくだりを日本語版記事から削除した。しかし、産経ニュースはハングル版記事からの引用で記事を書き、聨合ニュースの「何らかの意図」を見事に打ち砕いた形だ。レコードチャイナも同様の記事を日本語で配信しているし、ネット上の特アウォッチャー達によるこの種の情報拡散は早くて、かつ検証可能な形で提示される。もうネット上に配信された情報は、如何なる形であろうと分析される。下手な小細工は自らの愚かさ加減を引き立てる事にしかならない様だ。
少し前、日本国内の某勢力から「某国マスコミの日本語による報道の内容のせいで苦労している、そんな報道はやめてくれ」との声が挙がっているとの報道があった。が、日本語報道に小細工が仕込まれる可能性が明確となった今となっては、日本語版記事にだけ気を使ったところで何の意味も無いと言う事だろう。