2014/06/26

ウォン高進行、いかんともし難し?:破

 いつもと違う、は重要だ。何らかのシグナルの可能性がある。

 今日は対ドルウォン高の進行が止まらない。実は昨日からいつもと違う。じゃあ、いつもはどうかと言うと、
  • 午前9時にウォン高進行開始。
  • 午後3時にウォン安進行開始。これが「韓国の不透明な為替介入」が疑われる主要な原因だ。時刻から「江頭介入」とか「エガちゃん介入」などと呼ばれているようだ。
といった具合。昨日(6/25)はと言うと 、
  • 午前9時からウォン安進行開始。
と、明らかにこれまでと違う展開だ。で、今日(6/26)はと言うと、
  • いつも通りに午前9時にウォン高進行開始。
  • 午後3時を過ぎてもウォン高進行継続。
といった新展開。下図は左端が6/24 0:00だ。
正直なところウォン安進行要因はないから、ウォン高は必然と思える。

 ただし、経済政策としての為替介入はざっくり一定のルールの下では許される。ルールその1は、「介入規模、時期を公表すること」、つまり為替介入には透明性が求められる。ルールその2は「急激な為替変動を抑えるためのオペレーションであること」、つまり為替変動をまろやかにするまでは良いが為替レートそのものを特定の値に誘導するようなオペレーションは許されない。疑われている韓国の為替介入は非公開かつウォン安誘導、すなわち2つのルールともに破っていることになるから非難の対象となるのだ。

 邪推を許してもらえれば、下記のような事態が推定できる。

 推定1
  • 昨日(6/25)午前9時からの対ドルウォン安進行は韓国の非公開の為替介入による。ついにエガちゃん介入から更に一歩踏み込んだということだ。
  • この為替介入に、いよいよどこか(米国商務省とかIMFとか)が韓国に非公式に抗議、或いは警告した。つまり、韓国は一線を越えたと判断された。
  • 今日(6/26)は韓国の為替介入オペレーションが実施されていない、或いは規模が大幅に縮小されて効果が見えない。 

 推定2
  • 韓国に為替介入オペレーションに必要なドルが一時的に無くなった。原因にはドル建て国債の償還、昨日の為替介入オペレーションが大規模過ぎたことなどが考えられる。

 推定3 これは昨日時点で可能性を考えたもの。いわば最悪のシナリオだ。
  • 市場自体が対ドルウォン安を指向し始めた。つまり、ウォン大暴落の開始である。

 今日の状況を見ると推定3は幸いにして無いようだ。とは言え、今後も状況を見守っていく必要はある。はたして「急」はあるか?

2014/06/25

"The Interview"トレーラー

 北朝鮮が舞台となった映画と言えば、「ステルス」(人民軍がちょっとカッコいい)とか「チーム・アメリカ」(笑)とか「ダイ・アナザー・デイ」(ほとんどSci-Fi)とか。本作も舞台は北朝鮮の模様。主人公たちは"Kim Jong-un"暗殺のために平壌に乗り込むようですよ。無慈悲!まさに無慈悲!

「米軍慰安婦だった」と主張する韓国人女性が集団訴訟って・・・

TBSの報道から。
朝鮮戦争後の韓国で政府の管理の下、駐留するアメリカ兵士の相手をさせられ、「米軍の慰安婦だった」と主張する女性たちがソウルで記者会見を行い、韓国政府に謝罪と賠償を求め集団訴訟を起こしました。

訴えを起こしたのは、いわゆる「基地の村」でアメリカ人兵士の相手をさせられた「米軍慰安婦だった」と主張する韓国人の女性122人です。 
 河野談話作成過程の検証結果発表の影響もあったのでしょうか?

 大学の先生(女性)が「従軍慰安婦=合法的な娼婦だった」と論じて騒ぎになってたり、朝鮮戦争開戦64周年とか振り返って式典開いてみたり、首相のなり手がいなかったり、韓国国内も色々大変なご様子。

 なお、大韓民国は朝鮮戦争の休戦協定には調印していないので現在も戦争中。休戦はあくまで北朝鮮、中国(公式には義勇軍)、米国(国連軍だが実質的に在韓米軍)の間だけなのですが、幾つかの報道から分かるようにこの点すら認識が間違っている(休戦していると思っている)韓国人は少なくないようです。なんか、「朝鮮戦争で韓国と米軍が戦った相手は日本」なんて認識を持つ人すらもいるとかいないとか。

 戦時作戦統制権が在韓米軍から韓国軍へ渡れば、その時点で朝鮮半島は文句無く戦場となることが論理的帰結、そのとき中共はどう振る舞うのでしょうか?朝鮮半島への義勇軍派遣は毛沢東氏の命によることは既に歴史的事実とされている事項、故に普通に考えれば韓国と中国は戦争中の筈なのですが・・・お互いに知らんぷりですか?

 歴史を直視するというのはツライ、辛いねぇ。

ドイツのアサルトライフルG36・・・「弾がまっすぐとばない」?

 ドイツと言えばケースレスライフルといった無茶もやるがもちろんそういうのは試作止まり、軍が正式採用した小火器が上手くない、というのはやはり意外。AFP BB Newsの記事「『弾がまっすぐとばない』、兵士苦情で自動小銃の発注停止 独」から。
ドイツ連邦軍が採用しているヘッケラー・アンド・コッホ社製の自動小銃「G36」については近年、アフガニスタンに駐留するドイツ兵から、長時間の使用で銃身の温度が上昇すると命中精度が落ちるとの懸念が出ていた。

軍側は当初、不適当な弾薬の使用が問題を引き起こす原因としていたが、ビルト日曜版は22日、この件に関してドイツ連邦会計検査院が調査を命じたと伝えている。
 戦場で命かけてる兵士の声ですから無視はできません。「不適当な弾薬の使用」なんて聞くとベトナム戦争時のM16A1ライフルの動作不良多発の話が頭を掠めますが・・・さて。

2014/06/22

近況、十六度。:2時間でここまで2題

 本日は昼飯と夕飯の間に「2時間でここまで」×2に挑戦。

 要は使える時間を明確に区切った上でベストエフォートでどこまで行けるかを試すということなのだが、重要なのはアウトプットを事前に見積っておくこと。目的が「自分の今の調子や実力を適切に見積もれるか」をチェックすることだからだ。結論から言うと、一題は50点ぐらいで失敗、もう一題はかろうじて60点の合格ぐらい。

 ただし、お題はお気楽なものだ。

一題目:宇宙戦艦ヤマト(1974)のガミラス三段空母(多層空母)の画像をネットで収集、形状を検討し、Lightwave3D(3DCGアプリ)上でプロトタイプモデリング(スケッチみたなもの)まで終える・・・50点

 そもそもの躓きはアングルド・デッキの有無。

 年齢的には「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士達」世代なので、ガミラス三段空母の形状はバンダイのプラモデルが記憶上の基準。加えて、「デザインモチーフは第二次世界大戦の空母」、「宇宙空間で何故アングルド・デッキ?、しかも多層デッキなのに」という思い込みから「アングルド・デッキはあり得ない」とそれまで確信していたのだ。が、ちょっとググるだけでそうは問屋が卸さない事が分かった。宮武氏のデザイン画はやっぱりアングルド・デッキっぽいよね?

 「アングルド・デッキごときで何の騒ぎ」と思うかも知れないけれど、実在の空母のアングルド・デッキの向き(角度)や長さには根拠がある訳で、ただ船の進行方向から傾いた向きのデッキがあれば良いって訳じゃない。別にデザイン画の解釈も理詰めであるべし、と言いたいのではないので念の為。

 デザイン画から想定されるアングルド・デッキの幅、長さが実在の米国原子力空母と比して余りに小さめなので、「アングルド・デッキと解釈すべきか?」と言う、より根本的な疑問にぶち当たってしまったというのが正直なところだ。単なる張り出しという解釈も可能だけど、それもどうかなぁって感じで、Lightwave3Dを立ち上げたところでタイムアウト。船底部の処理も含め、宿題を残した形だ。

二題目:死蔵状態のソフトウェアドラムマシン、Arturia SPARKのCubase7.5(DAW)上でのワークフローを理解するため、これと既存の楽曲データを使って兎に角一曲でっちあげる。・・・60点

  プリセットの様々なドラムパターンを20分ぐらい聞きまくってから方向性と使う楽曲データを決定し、10分程でマニュアルの必要個所だけ読んで必要な操作を確認、後は淡々とデータ編集と音量調整に終始した。

 SPARKはドラムパターンをドラッグ&ドロップでDAWのトラック上にMIDIデータとして配置できるので、今回はその機能押し一本でやってみた。従って、ドラムパターンの一部変更は全てDAW上だ。まぁ、一度決めた方向性は時間的に変えようがないので、「やりたかった事」は割と伝わるんじゃないかなぁ。

 既存の楽曲データからザクザクとデータを削っていくのはやっぱり快感。コード(和音)は捨てたが、ベース音は微妙に入れてある。あと、SPARKのコンプレッサの癖が今ひとつ掴めず、音量調整はまだまだという感じ。もう少しパート毎で音量差をつけたかったんですがね。

 "Alternative3"は文字通り「第3の選択」、3つ目のミックス違いだったからで、昔の英国TV番組や細野晴臣さんの楽曲とは無関係ですよ。

NHKとか毎日・・・噂以上に酷いようで。

 財團法人中央廣播電臺の記事、「故宮、日本展ポスター『国立』漏れに抗議」から。
国立故宮博物院が、24日に始まる日本での展示会の宣伝ポスターに「国立」の文字が抜けている事に抗議、訂正を求めた。

国立故宮博物院の「神品至宝」展は、24日から日本の東京国立博物館で開催されるが、このほど、東京国立博物館と協力しているメディアが作製した宣伝ポスターに「国立」の文字がなく、「台北故宮博物院」のみの記載となっている事が明らかとなった。

国立故宮博物院が19日に明らかにしたところによると、16日、日本に駐在する台湾のメディアから知らされたという。その後、日本の東京国立博物館 側からは、館内の展示ホール及び博物館の管轄する場所に貼られたポスターについては、すべて契約通り「国立故宮博物院」と記載されている事、そして、その 他の宣伝ポスターについては、協力メディアであるNHKと毎日新聞により作製されたことがわかったという。(下線はブログ主)

このため、国立故宮博物院では17日、書面で東京国立博物館に対し、厳正な立場を伝えた他、18日に展示品を東京国立博物館に搬送した故宮博物院の関係者が、ポスターでの名称をただちに訂正するよう求める正式な書簡を手渡したという。

国立故宮博物院の金士先・スポークスマンは19日、「書面で抗議し、即刻訂正するよう求めた。決して曖昧にできない問題だからだ。東京国立博物館が メディアに責任を押し付けて済むという問題ではない。このポスターはすでに九州でも貼られているという。我々は九州国立博物館に対しても同じ過ちをしない よう書面で求める」と話した。

国立故宮博物院の馮明珠・院長は、「我々には、日本のメディアを拘束する力はないが、東京国立博物館に対してすべての宣伝ポスターで、『国立故宮博物院』という正式な名称が明記されるよう協力を求めた」と話した。 

 現行の国際関係状況下でこの有様。NHKと毎日新聞社は語るに落ちると言うか、最近指導部の劣化著しい中共と足並みそろえるように低レベル。「空気読めない」っぽいこの種の工作はイデオロギー色が強く感じられて極めて不快、「考えてない感」が半端ない。だが、やったことは中共を利するのみで、日本と台湾との関係を大きく傷つけるものだ。既に目的が達せられてしまったとの感もあるが、それはこれからの主に日本国内での対応次第、まだ逆転の機会はある。NHKの出方、政府のNHKへの対応が一つの試金石となろう。

 一日本人として台湾には本当に申し訳なく思う。そして、抗議の声を挙げる、という形で警告を明確に発してくれた台湾、国立故宮博物院に感謝したい。これは単に「契約違反」なんてレベルの事案じゃない。国際政治というか、国際謀略というレベルの事案の可能性が極めて高い。

 「こんな小さなことを・・・」と思った人は、現在の国際情勢や今日に至るアジアや世界の近代史を知らない証拠。マスメディア、広告業界はまず謀略工作の対象なのだ。

 「こんな小さなことを・・・」と主張する人は確信犯か、特定のイデオロギーに縛られた考えない人のどちらか。

 これを読んで「なんか右翼ちっくなこと書いてるね」って思う人もいるかもしれない。でもレッテル貼りはつまらないよ。

2014/06/21

「情」の復讐、「理」の復興、「利」の新興

 大部分の日本人には「情にほだされる」ところがあるでしょ。これは無用な軋轢を避けるための文化的な知恵だと思う訳です。

 で、次が問題で、「情にほだされる、が成り立つのには同じ文化的価値観、または文化的に双方が共通の解釈に言外に至り、かつその解釈を相互に尊重する」ことが大前提となる。そう考えると、「情にほだされる」ということは「共犯関係を結ぶ」と見做すこともできる。

 もう一つ。大部分の日本人は嘘を嫌う。嘘つきを嫌う。しかしながら、「情」や「理」の下で「清濁併せ呑む」、「嘘も方便」という言行を敢えて取る場合もある。相手がある場合、これも一種の「共犯関係を結ぶ」ことと見做せると思う。ただし、「嘘に嘘を重ねる」ことは倫理的には批判の対象となる。なぜなら、その共犯関係は「成立した直後に意味を失う、成立したこと自体にしか意味がない」、持続的なものではないからだ。「水に流す」っていうのはそういうことじゃないですか。

 さて、百歩譲って「共犯関係」が持続的なものとしても、相互に利益がなければそれは維持できない。「利」が「情」、「理」と並ぶ第3のファクターとなる。

 そもそも相手側に「共犯の意識が無い」となれば、実は「共犯関係も成立していなかった」となる。これは某談話の顛末にも重なる部分があろう。いや、当初は「共犯関係も成立していた」のかも知れないが、少なくともその時の「精神」は一方的に既に捨て去られている。ここで言う「精神」とは「『遡及』しない」ことである。日本にとっては「利」がないばかりか、そのような状況を甘受しなければならないという「理」もない。

 ちなみに、某基本条約は日本人と元日本人との間で結ばれたとも見做せる要素に事欠かない。ならば、当時は「共犯関係」が成り立っていたのかもしれない。ただし、この場合は「共犯関係」の破棄或いは国の変節が「時の為政者の信じるイデオロギー」などに依存した「意図的なもの」か、「世代交代に際して引き継ぎ為されなかったという怠慢」といった「国際関係上の最低限のルールを守れなかった」ためか、「国策としての反日教育などの結果として国家として一種の心身喪失状態に陥った」ためか、等々をきっちり考察、言語化し、今後は日本としては同様の事案への自衛措置を先手先手で具体的に国内外から見える形で打っていかなければならない。ネットで良く見られる表現、「詰む」はまさに結果である。ここで必要な「理」は「一貫性と客観性」であり、自国の失敗や非も含めた「コンテクスト(文脈。そこに至る経緯、背景)」の明示化が要求される。

 現在の某国との軋轢の原因の多くは、日本側の「情」に端を発す。そして、某国は日本側の「情」に基づく共犯関係、すなわち「最初の小さな嘘」を都合良く利用し、「嘘に嘘を重ねる」ことで日本攻撃を強化し続けている。「理」にあっては、一方が「共犯関係」を逸脱した時点で少なくとも一方の「利」は失われている。

 「情」には「情」をもって返す。

 「嫌×」などと表現される現在のフェーズであり、これは非可逆的な「情」の復讐と言える。いくら日本人がお人好しでも、そう簡単にはもう覆らない。それを表に出すか出さないかに関わらず、本質的な嫌悪感を伴うからだ。ただし、例えば「アレはアレ、コレはコレ」という「理」による「情」の復讐の発露の制御は、一種の民度として維持しないといけない。

 個人的には、福沢諭吉「脱亜論」は「朝鮮半島、支那を『情』をもって接する対象の埒外に置くことを宣言した」ものと理解している。つまり、「情」の復讐の向かう先は「情の排除」となる。「愛の対義語は無関心」みたいなもんだ。「情」における「某国の甘えに対する寛容」は今の日本にはほぼ失われつつある。結果として、日本国内の「某国の甘えに対する寛容」は今やイデオロギーのコンテクストでとらえられる傾向が強くなるばかりである。更に言葉を重ねれば、そのイデオロギーの齟齬、誤謬が既に「理」の視点から明確となっている場合、言行がイデオロギーのコンテクストから解釈されるということはその行為者の「無能認定」と等価である。

 「理(無き)」には「理」のみで返す。

 「最初の嘘」を「嘘でした、と表明する」ことであり、これも現在のフェーズだ。「情」に溺れぬ「理」の復興と言える。コンテクストを理解できる人間なら、この表明が言外に含むメッセージは明確だ。が、某大国は相変わらずである。日本が用意したのは踏み絵というより地雷、或いは「無能検出器」に近いと言える。

 政府レベルの国際関係では「情」は不要、本来は「理」と「利」で十分ということが露わになったと言えまいか、少なくとも某国に対しては。本意でも愉快でもないけどね。

2014/06/19

韓国、一線越える見込み。

 もは報道内容に対する言葉なし。NHK News Webの「韓国射撃訓練海域に竹島沖領海」から。内容はヘッドラインに増してエグい。
 韓国が、射撃訓練を行うと通報してきた海域に、島根県の竹島沖の日本の領海が含まれていることが分かりました。海上保安庁は、航行警報を出して付近を航行する船に注意を呼びかけています。

海上保安庁によりますと、韓国側が20日、午前9時から午後5時までの間、竹島沖で射撃訓練を行うと通報してきたということです。韓国側が設定した訓練海域は、竹島の南西沖の、東西およそ150キロ、南北およそ55キロの海域で、このうち北の端の一部が、日本の領海にかかっているということです。
もはや北も南もやることは一緒、もしかすると中共とも一緒。

 しっかり電子偵察はするとして、試しに経済制裁ぐらいやっても良いんじゃないですか?軍事転用可能な電子機器やそれらの製造に必要な原材料、製造装置とか、石油精製製品とかはもちろん輸出禁止対象品で。これはマジ。

 これまでの色んな事の経緯を見れば明らか、「何の対抗措置も取らない」と思わせて良い相手じゃない。ここで実効性の有無に関わらず何らかの対抗措置を取らないと、むしろ将来的な戦争の危険性を高めるのみとしか思えない。「国内ガス抜き」のためであってもやっていいこととやっちゃいけないことがある、一線を越えるとはそういうことだ。経済制裁解除の条件はずばり「自衛隊と韓国軍間の高次の公式な連絡チャンネルの設置」、拒絶すれば制裁を続けるのみ、無効化を図れば制裁再開で良し。まぁ、実際は現場レベルでは既に仲が良いって話もあるんだけど、現場レベルだけではどうしようも無い場合も考えなきゃいけない。事大主義が存在する限り、冷静な現場の方が馬鹿を見ることになりかねない。日韓ともに益がない。

 河野談話検証結果公表とのリンケージを図るようであれば、「無関係」と切って捨てれば良いだけ。もちろん北にも日本との懸案事項と日韓間のごたごたとの間に余計なリンケージを期待させてはいけない。 「アレはアレ、コレはコレ」を徹底しないと相手と同レベルに落ちちゃうよ。

 あ、某報道番組は完全スルーですか?

 戦争一歩手前に近い重要な事案だと思うんですけど。

 バカな政治家のバカな発言のバカ具合は理解するけど、そんなに言葉を重ねなくてもバカなのは分かるし、その件はそのバカ発言とは関係ないのに無理やりリンケージしようとするのは明らかに印象操作、偏向報道。「コレはコレ、アレはアレ」ができないのは少なくとも発想力や想像力、創造力に欠ける証左、場合によっては思考の偏向の証左ですから。それともマジ頭お花畑?

「嫌中憎韓」ってあんた・・・そんな言葉があるの?

 ゴールデンウィークに実家に帰った際、母親から相談を受けた。曰く、

「最近の朝日新聞はホントに変で厭なんだけど毎日も変だし、読売は読み甲斐が無いし。良い新聞ってある?」

 思わず絶句したものである。

 私がもう50歳近いんだから母親の年齢は推して知るべし。本人は余り自分自身を評価していないが、未だに新しい事には敏感で、下手な固定観念に縛られることなく物事を考えられるなかなかの人物だ。実の子が言うのもなんだけどっつー話だが、私の幼少時代、つまり若いころの母親は全くそういうところが感じられず、むしろ子育て論とかを振りまわす権威主義的な傾向が強い人だった。人って変わるもんだと心から思います。母親曰く、「子供時代のあんたがイレギュラー過ぎたせいだ」だそうです。どうも「権威ある」子育て論を打破しまくって育ってしまったようです。

 まぁ、韓国製ドラマ「馬医」を「面白い」と言いながら観つつ、倉山満氏の「嘘だらけの…」シリーズは読んでいるし、朝鮮戦争とマッカーサーを扱ったハルバースタム氏の「コールデスト・ウィンター」とか金源一氏の「冬の谷間」なんかもさらっと読みこなしている。そういう背景の下に上記の相談が出てきたので、私としても下手なことは言えなかった訳です。結論・・・夏休みに先送り。 

 で、両親、親戚や職場の人々の言行なども見るに、自分の周囲は韓国に関しては「放韓」あるいは「無関心」、中共に関しては「指導部の劣化ハンパなし」「大大韓民国化」との認識で、「嫌×」や「反×」なんて当てはまる人なんて一人もいない。ましてや「憎×」なんて、そんな表現すら思い浮かびませんわ。が、「憎×」なんて表現が実はあるらしい。

 本題はここから。

 朝日新聞デジタルの記事、「これでいいのか『嫌中憎韓』ブームの出版界に疑問の声」 というタイトルにびっくり。世間は「憎韓」って・・・なぜ「憎」が付くのか理由がさっぱり分かりませんし、そんな人にも本にも出会ったことありませんなぁ。煽ってんのかなぁ?記事の内容は本エントリ二度目の「推して知るべし」。う~ん、「憎韓」なんて表現はやはり日本人には無いセンスの気が・・・。

 ところで、当時者意識はありますか?江戸時代、「火付け」は強盗と並ぶ大重罪でっせ。

2014/06/18

超初心者向けCubase7.5+Vocaloid(その2)

 今回は縦方向の音の位置の話。

 音の高い/低いはピッチだけじゃなくて、音の縦方向の位置にもざっくり当てはまる。バスドラムのドン!という音は下から、ハイハットのチキチキした音は上からそれぞれ聞こえる傾向がある。では、これらの上下方向の音位置の調整はどうすればできるだろうか?

 イコライザで周波数成分をいじる、例えば上から聞こえる様にしたければ低周波成分を削り、高周波成分を強調すれば良い。が、この方法だと、人声やVocaloid音声のように幅広い周波数帯域に渡る複数の周波数成分の音量バランスが重要な音では、音の特徴そのものが変わってしまう。人声やVocaloid音声で高周波成分を削っていくと、徐々に発音が曖昧になっていく。これは所謂「フォルマント成分」まで削ってしまうためだ。

 では原音の周波数特性を変えずに音を上下方向に動かすには具体的にどうすれば良いだろう?

 一般的な方法は、リバーブエフェクトで高周波側を強調することだ。つまり原音の周囲に、原音と較べて高周波成分を多く含む音をまとわりつかせてやれば良い。Cubase7では4種類のリバーブがプリセットで用意されているが、Roomworksの場合を例に挙げよう。

 これが、"Music Plans"で「Vocaloid音声を上に上げる」ために用いたリバーブ設定。ただしこのエフェクトはセンド(音声をエフェクト用の別チャンネルに送ること、Cubaseでは「FXチャンネル」に送ること)先で利かせているので、リバーブ成分の音量は原音とは独立して調整している。ポイントは、中央左寄りの青い横向き三角形の辺りの表示。
 "Surr. Vocal Plate"を選んだ場合のデフォルト設定はこんな感じ。
先に書いたように、リバーブ成分の音量に関わる右上のMixの値は気にしないで欲しい。デフォルト設定では青い横向き三角形の上下に白い横向き直角三角形が見える。この設定では白い直角三角形の横向きの長さは同等だ。これは、高周波域(上)、低周波域(下)ともにリバーブ成分が同等に含む事を表している。

 一方、最初に示した図では、白い横向き直角三角形の横向きの長さが上下で違う、下が極端に短い。これはリバーブ成分の低周波成分(下)が短時間で減衰するということだ。結果としてリバーブ成分は原音に較べて高周波成分が卓越する。よって、原音と同時に鳴らすとリバーブ成分に引っ張られるイメージで原音もより上からに聞こえるようにできるということだ。何処をどういじれば良い感じにできるかは試行錯誤して欲しい。この種のノウハウはケースバイケースの場合が多いし、実際にやってみたことしか当人の身に付かないからね。まず白い横向きの直角三角形の長さを変える方法を確認することから始めてみて欲しい。実際、私も2年ほど前は「この表示の意味は何?」って感じだったんだから。

 ちなみに"Music Plans"ではシンセ音の定位に上記の方法を多用していたので、この方法だけではVocaloid音声の他の音との分離が十分にできなかった。そこで、ちょっと変化球を使ってみたところ意外に上手くいったのでちょっと触れておこう。「原音の高周波数成分を強調しただけでは効果が薄い」ならば、「原音に無い高周波成分を、原音を元に付け加えてみよう」という趣向だ。具体的には"Modulation"カテゴリの"Metalizer"を使ってみた。
 右端のスライダーが原音に対するエフェクト音の割合(エフェクトレベル)だ。このスライダを動かすだけで、面白いように音の聞こえる位置が上下した。"Metalizer"自身は音を強烈に歪めるエフェクタだから、バックトラック無しで聞くと音の特性が変わっている事は直ぐ分かってしまう。が、ドラムやシンセといったバックトラックと一緒に聞くと、低いエフェクトレベルでは音の特性の変化よりも音が聞こえてくる高さの変化の方が圧倒的に大きい。理詰めでいったん考えて気楽に試してみる、実際日々そんなもんですよ。