ボーカロイド製品のアクティベーションでは専用サーバーへの接続が必要だ。
聞くところによると昨日はそのサーバーが高負荷で落ちちゃったんだそうだ。凄いもんだね「初音ミク」は…とか書きつつも、実は私もサーバーダウンの影響を受けた一人。おそらくサーバー復旧前後に何回かアクティベートに挑んだタイミングだったようで、4回ほどネット接続エラーでアクティベーションに失敗。成功するまでに迷惑メールが11件届いちゃったよ、あ、俺のPCちゃんとネットに繋がってるじゃん、あははって感じ。
これで一気に「初音ミク楽曲の質が向上」なんてことが「もし」起ってしまった場合、その原因分析はちょっと面白いですよ。はたして原因は「初音ミクV3」の出来の良さなのか、それともMacもサポートしたことなのか、とか。大げさに言えば、林檎使いは窓使いよりも本当にセンスが良いのかっつー話にけりがが付くかも知れんよ、ということですよ。俺みたいな元熱狂的林檎使い(SYSTEM6まで)はどっちですか?
で、知ってる人は知ってるように、俺は基本的に「ボーカロイドはウィスパー系以外は英語バージョンしか買わないよ」という人、ということは裏を返せば「初音ミクV3 ENGLISH」は買っちゃう可能性はある訳で、ハイハイもちろん買いましたよ、と。アクティベーションの件はそういうことです。
んで、「初音ミクV3 ENGLISH」はどうなのよ、という話なんだが、なんだかなぁ…。自分の中のベンチマークは"VOCALOID2 SONiKA+V3 Voacloid Engine"で、こいつは余裕で超えてもらわないといかんのだけれども、ん~。
滑舌は明らかに「Megpoid Eng. > 初音ミクV3 Eng.≧ SONiKA+V3 Engine」、これはフォルマント特性とも無関係じゃない。
"Megpoid Eng."はとにかく声がひっくり返ることが多くて難渋するが、これまで触った限りは"初音ミクV3 Eng."はほとんどひっくり返らない。と言うか、"初音ミクV3 Eng."(そしておそらく「初音ミク」自体)が「声が裏返りっぱなし」なのだろうと。なので編集しててもなかなか味が出ないと言うか、1時間も聞いているともう勘弁というか、触る度に使う気が失せるというか、少なくとも触ってても面白くはないことと、意外に「初音ミク楽曲」では声質自体がいじられてきていないのだなということを身をもって知った次第。
周波数の話をすると、"VOCALOID2 SONiKA"自体は30Hz以下の低周波数成分が多く、かつ2kHz以上の高周波数成分が少ないので、全体としてもこもこした印象になる。低周波数成分はイコライザーで削れば良いのだが、中周波数成分とのバランスを取るために高周波数成分をイコライザーで持ち上げると音質が全体としてどうしてノイジーになり、さらに音自体が痩せてしまう。結果、「もこもこ」か「(痩せて)スカスカ」かの二者択一とならざるを得ない。"Megpoid Eng."は中~高周波数成分ともに多めで、強めにイコライザーを利かせても音が痩せにくく、声質が変わらない範囲で落とし所を見つけ易い。周波数成分分布は"Megpoid Eng."が実際の人声により近いので、人声を使う場合のノウハウがかなり活用できる。
"初音ミクV3 Eng."は低、中周波数域ともに低く、もともとからして「痩せた」音だ。確かにこれはいじり代がない。破綻しにくいという意味では使い易いのかもしれないが、引き出しが一個しかないようなもの、というのも如何なものか。
"VOCALOID2 SONiKA"でも、「もこもこ」と「スカスカ」を重ねて使うという奥の手が実はある。それぞれの音量とリバーブのカットオフ周波数域の設定によっては格段に聞き易い音質になるよ。
ちなみに"初音ミクV3 Eng."で中周波数域だけ豪快に持ち上げると、個人的には何を言っているのか分からなくなる。要は重要なフォルマント成分が高周波数寄りにあるということだろう。「声が裏返りっぱなし」というのはそういうことだ。おそらく、Skypeとか通しても何を言っているのか分からなくなるんじゃなかろうか。
2013/09/29
2013/09/25
"ENOLA GAY/OMD"ボーカロイド用試作オケ
"Megpoid Eng."の購入を決めた際、カバーなりコピーなりしたい曲が4曲ほどあった。1曲目はすでに最初のバージョンをフィックスした"New Order"の"Bizarre Love Triangle"、そして2曲目が"OMD (Orchestral Manoeuvres in the Dark)"の"Enola Gay(1980)"だ。
"Enola Gay"は女性の名前で、広島に原爆を投下したB-29爆撃機の愛称だ。歌詞には原爆が爆発した時間である8時15分や、広島型原爆の愛称である"Little Boy"などが散りばめられている。この曲の邦題は「エノラ・ゲイの悲劇」だが、個人的には色々思うところもあって酷い邦題という思いがぬぐえない。
さて、試作オケだが、いつもの如く音数を節約した劣化版コピーだ。
ベースには"SynthMaster2.6"を早速投入、さすがにまだスクラッチからの音作りはできないのでイメージに近いプリセット音を選んでフィルタ周りを中心にパラメータをいじり回った。各レイヤーで使えるエフェクター"Ensemble.(アンサンブル)"が結構強力で、少し音を広げたい(ステレオ感を付加したい)場合に実に重宝する。ドラム以外の他の音色3つは「1980年代FM音源シンセのプリセット丸出しみたいな音」という具合にイメージが明確だったので、全て"Z3TA+2"でスクラッチから作った。
昔の自作MIDIデータも再利用し、おかげで先の連休のうちのほぼ一日で楽曲データ自体は完成した。まぁ、歌メロをボーカロイドで置き換える段階で音色、音量バランスや定位は見直さないといけないだろうけどね。
"Enola Gay"は女性の名前で、広島に原爆を投下したB-29爆撃機の愛称だ。歌詞には原爆が爆発した時間である8時15分や、広島型原爆の愛称である"Little Boy"などが散りばめられている。この曲の邦題は「エノラ・ゲイの悲劇」だが、個人的には色々思うところもあって酷い邦題という思いがぬぐえない。
さて、試作オケだが、いつもの如く音数を節約した劣化版コピーだ。
ベースには"SynthMaster2.6"を早速投入、さすがにまだスクラッチからの音作りはできないのでイメージに近いプリセット音を選んでフィルタ周りを中心にパラメータをいじり回った。各レイヤーで使えるエフェクター"Ensemble.(アンサンブル)"が結構強力で、少し音を広げたい(ステレオ感を付加したい)場合に実に重宝する。ドラム以外の他の音色3つは「1980年代FM音源シンセのプリセット丸出しみたいな音」という具合にイメージが明確だったので、全て"Z3TA+2"でスクラッチから作った。
昔の自作MIDIデータも再利用し、おかげで先の連休のうちのほぼ一日で楽曲データ自体は完成した。まぁ、歌メロをボーカロイドで置き換える段階で音色、音量バランスや定位は見直さないといけないだろうけどね。
2013/09/23
iOS7 + iPod touch:補足
少し他の人のiOS7 + iPod touchrレビューを調べてみると、自分のiPod touchでは見られない不具合も起きているようだ。ちなみに私のiPod touchはいわゆる第5世代64GB(MD718J/A)、iOSバージョンは7.0(11A465)だ。
不具合と言うのは、「ミュージックビデオを画面縦向きで再生した場合にビデオの縦横比がおかしくなる場合がある、再生中に画面を横向きにすると『アルバムジャケットがタイル状に並べられた画面(iOS6でのカバーフロー画面相当)』になる」というもの。
私のiPod touchでは上記の不具合は発生しない。
その代わり、ミュージックビデオは画面の向きに関係なく画面横向きでしか再生されない。つまり、画面を縦にした状態(この時点では画面は縦向きに即した表示である)で再生を開始してもビデオは画面横向きで再生され、本体の向きを変えても(表示の上下方向は適切に入れ替わるが)画面は横向きにしか使われない。
う~ん
不具合と言うのは、「ミュージックビデオを画面縦向きで再生した場合にビデオの縦横比がおかしくなる場合がある、再生中に画面を横向きにすると『アルバムジャケットがタイル状に並べられた画面(iOS6でのカバーフロー画面相当)』になる」というもの。
私のiPod touchでは上記の不具合は発生しない。
その代わり、ミュージックビデオは画面の向きに関係なく画面横向きでしか再生されない。つまり、画面を縦にした状態(この時点では画面は縦向きに即した表示である)で再生を開始してもビデオは画面横向きで再生され、本体の向きを変えても(表示の上下方向は適切に入れ替わるが)画面は横向きにしか使われない。
う~ん
半沢直樹、最終回
良かったです。う~ん、何が良かったかは極々普通だから別に書かんでも良いでしょう。
ただ、取締役会での半沢の「東京中央銀行の現状について」の語りは私の持つ「半沢像」らしくないというか、違和感が凄すぎた。ああいうところがスパっと抜けてる感じがこれまで良い塩梅だったのだが、最終回、しかも取締役会でアレはないだろうって気がする。ラストカットにも違和感、出向辞令を聞いての半沢の表情の変化は私の持つ「半沢像」と全くなじまない。
とはいえ、ラストカットは漠然と撮られたものでは無い筈だ。あの表情の変化が示唆する「半沢のその時の有様や周囲状況の認識」、そこに出向の理由の一端があるのかも知れない。
半沢も私を含む視聴者の多くも、事の全体像が実は見えていないってことかな?
ただ、取締役会での半沢の「東京中央銀行の現状について」の語りは私の持つ「半沢像」らしくないというか、違和感が凄すぎた。ああいうところがスパっと抜けてる感じがこれまで良い塩梅だったのだが、最終回、しかも取締役会でアレはないだろうって気がする。ラストカットにも違和感、出向辞令を聞いての半沢の表情の変化は私の持つ「半沢像」と全くなじまない。
とはいえ、ラストカットは漠然と撮られたものでは無い筈だ。あの表情の変化が示唆する「半沢のその時の有様や周囲状況の認識」、そこに出向の理由の一端があるのかも知れない。
半沢も私を含む視聴者の多くも、事の全体像が実は見えていないってことかな?
SynthMaster 2.6、こいつは楽しい
昨日の「電磁マシマシ」のゲスト、生方則孝さんから紹介のあったトルコのソフトシンセ"KV331 Audio SynthMaster 2.6"が楽し過ぎ。
「電磁マシマシ」の音声だけ流しながらさっそく評価版をダウンロード、1時間程いじってから迷わず購入した次第。万人に勧められるかと言えば疑問だが、「Cakewalk PsynⅡが大好きだったけど後継のZ3TA+、Z3TA+2がなんか物足りない」、というピンポイントな人には手放しでお勧めする。30個のフリーVSTiプラグインをチェックする暇があるなら…買っちゃえ!
ファーストインプレッションというか、思ったことをこちょっとだけ。
「電磁マシマシ」の音声だけ流しながらさっそく評価版をダウンロード、1時間程いじってから迷わず購入した次第。万人に勧められるかと言えば疑問だが、「Cakewalk PsynⅡが大好きだったけど後継のZ3TA+、Z3TA+2がなんか物足りない」、というピンポイントな人には手放しでお勧めする。30個のフリーVSTiプラグインをチェックする暇があるなら…買っちゃえ!
ファーストインプレッションというか、思ったことをこちょっとだけ。
- 音作りのフローはオーソドックス。Z3TA+シリーズの音作り経験があれば取扱説明書は不要。ただし、パラメータは多いよ。
- 購入したのはStandard版、3×50種の追加プリセット込みで$129也。プリセットを追加しないFactory版は$99だが、音作りを学ぶ一番の早道は気に入ったプリセット音の分析に尽きる。Kraftwerk、冨田勲、Wendy Carlosが使った音色を再現したプリセットを中心に追加した。
- 2オシレータ×2レイヤーなので4オシレータ?と見せて各オシレータの上流にはモジュレータがある。Z3TA+シリーズは6オシレータだけど、上流側のオシレータをモジュレータとして2オシレータ1組で全て使うと3オシレータ相当。基本波形の編集パラメータの多さはZ3TA+2の侮れない強みなのだが、SynthMaster2ではモジュレーション(PM、FM)だけでなく単一のオシレータで私の大好きな加算合成が使える。Z3TA+2で正攻法の加算合成に挑むとオシレータが幾つあっても足りないんだよねぇ。
ユニゾン機能も強力だ。 - フィルタのある種のエグさは生方さんの言葉の通り。シンセをいじらない人はフィルタと聞いてもピンとこないと思うけど、実のところグラフィックイコライザーの親戚と言って良い。グラフィックイコライザーは例えば低音域を強調したい時とかに使うけど、フィルターは低音域なり高音域なりをほぼ鳴らなくするものだ。
シンセのフィルターにしかない特徴は「レゾナンス(共振)を許容するどころか、その効果もパラメータで制御する」こと。レゾナンス成分は元々の波形に含まれていない音だから、グラフィックイコライザーでは絶対発生させちゃいけない。歴史的には「共振しちゃう安いフィルター素子を使ったら面白い音が出せるシンセが生まれた」みたいな背景もあったようなので、フィルター素子の特性がシミュレート可能な機能の登場は必然だったのかもしれない。フィルターのパラメータだけセーブできる機能は、云わば「自分が設計したフィルター」をストックできるみたいなものだよね。 - 2、3時間調べただけだけど、追加プリセットのパラメータ設定は本当に勉強になる。特に重要なのはCPU負荷を上げずに欲しい音を作るテクニックだ。追加プリセットは作成者毎にグルーピングされているので、作成者毎にパラメータを調べれば癖なりテクニックなりも見えてくる。
とても驚いたのは「FM音源で作られた音」の再現にFM変調を使っていない場合が多々あること。これは「FM変調後の波形が既に用意されているから」という話じゃない。ソフトシンセは音色製作ツールであって「音色生成過程のシミュレータではない」ということなのだろう。
何かちょっと目が覚めた感じ、こいつはちょっと厳しい一撃だよなぁ。
iOS7 + iPod touch
もはやiPod touchなしの日常は考えられなくなっていて、2台を交互に使っている。2台所有しているのは故障対策だが、かの大震災時に懐中電灯代わりに使えた経験によるところも大きい。マグライトも持ってはいたし、充電型電池も備蓄していたけど、家中の物の上下関係がひっくり返った状態では少なくとも初日は手元にある物しか使えなかった。
さて、iPhone5Sなどの発売に合わせてiOSがバージョンアップされた。iPod touchは音楽プレーヤーとしてしか使っていないから、AudioBusの不具合とかは気にしなくても良い。と言う訳で、まず1台だけ何も考えずにiOS7にアップデートした。アップデート自体はスムースに終了した。
なるほど、アイコンなどはフラットなデザインとなり、フォントも細くなった。スワイプ操作の応答も結構変わったが、一通りの操作の確認は1時間ほどで終わった。音楽プレーヤーとして使う限りはiOS7へのアップデートは不具合の原因とはならないようだ。
ただし、デザインの変更でひとつ気に入らないところがある。「見た目」という意味でのインターフェースデザインの変更は、「フォントをカラフルにせざるを得ない」という副作用を引き起こしたようだ。
iOS6などでは、「シャッフル(再生)」や「リピート(再生)」などの状態は記号ないしアイコンとして表示されていた。国内企業のデジカメなどで「イナズマ」を模したアイコンが「フラッシュ」を表すとか、そういう類の表示と同様だった。が、iOS7ではこの種のアイコン表示をほぼ一掃した。代わりに文字、つまり単語で表示される。問題はこれらの文字が薔薇を彷彿させるような「赤色」ということだ。実はiOSをアップデートしたiPod touchは「青色」である。
一部の文字や記号の「赤色」と、iPod touch本体の「青色」の相性の悪さは半端ない。気持ち悪いくらいのセンスのない配色ではないかと思う。この「赤色」が変更できないか少し触ってみたが、未だ変更できるかどうかすら分からない。思えばiOS6の文字、記号の配色はグレースケールを基本とし、色味と言えるのはややパステル寄りのオレンジ色ぐらいだった。このオレンジ色の自己主張振りは絶妙で、iPod本体の色とは干渉しなかった。今にして思えば、「オレンジ色のiPod touchがあればなぁ」などと考えていたのはiOS6などが「オレンジ色」を使用していたからかもしれない。フォントが細くなったことも、フォントの色味を強くしなければならない原因となったと想像してしまう。
使い勝手に不満はない。変なメニューの階層構造も仕様と思って受け入れよう。が、あの「赤色」だけは頂けない、頂けないなぁ。
さて、iPhone5Sなどの発売に合わせてiOSがバージョンアップされた。iPod touchは音楽プレーヤーとしてしか使っていないから、AudioBusの不具合とかは気にしなくても良い。と言う訳で、まず1台だけ何も考えずにiOS7にアップデートした。アップデート自体はスムースに終了した。
なるほど、アイコンなどはフラットなデザインとなり、フォントも細くなった。スワイプ操作の応答も結構変わったが、一通りの操作の確認は1時間ほどで終わった。音楽プレーヤーとして使う限りはiOS7へのアップデートは不具合の原因とはならないようだ。
ただし、デザインの変更でひとつ気に入らないところがある。「見た目」という意味でのインターフェースデザインの変更は、「フォントをカラフルにせざるを得ない」という副作用を引き起こしたようだ。
iOS6などでは、「シャッフル(再生)」や「リピート(再生)」などの状態は記号ないしアイコンとして表示されていた。国内企業のデジカメなどで「イナズマ」を模したアイコンが「フラッシュ」を表すとか、そういう類の表示と同様だった。が、iOS7ではこの種のアイコン表示をほぼ一掃した。代わりに文字、つまり単語で表示される。問題はこれらの文字が薔薇を彷彿させるような「赤色」ということだ。実はiOSをアップデートしたiPod touchは「青色」である。
一部の文字や記号の「赤色」と、iPod touch本体の「青色」の相性の悪さは半端ない。気持ち悪いくらいのセンスのない配色ではないかと思う。この「赤色」が変更できないか少し触ってみたが、未だ変更できるかどうかすら分からない。思えばiOS6の文字、記号の配色はグレースケールを基本とし、色味と言えるのはややパステル寄りのオレンジ色ぐらいだった。このオレンジ色の自己主張振りは絶妙で、iPod本体の色とは干渉しなかった。今にして思えば、「オレンジ色のiPod touchがあればなぁ」などと考えていたのはiOS6などが「オレンジ色」を使用していたからかもしれない。フォントが細くなったことも、フォントの色味を強くしなければならない原因となったと想像してしまう。
使い勝手に不満はない。変なメニューの階層構造も仕様と思って受け入れよう。が、あの「赤色」だけは頂けない、頂けないなぁ。
2013/09/22
2013/09/21 CBCラジオ×U-strip夜用スーパー「電磁マシマシ」
冒頭はiOS7話。これはこれで面白かったんだけど、如何せんゲストのお話が面白過ぎ。シンセ好きにはたまらない、何物にも代えがたい濃厚過ぎる貴重回。
こんなことが起きるから「電磁マシマシ」は逃せない。
ゲストは生方則孝さん。語られるエピソードひとつひとつが面白いだけでなく。とにかく話自体が面白い。個人的には福田裕彦さんとのユニット「生福(しょうふく)」で出したCD「内容のない音楽会」にシビれたクチ。「うまかろう君」とか「カシオペア風軍艦マーチ」とかジャケットが迷路だったとか、あぁ懐かしい。最初に「なまふく」と読んじゃったというのも痛いながら懐かしい思い出。
現在はフランス在住で、肩書的にはフリーのサウンドデザイナー兼テルミン奏者とのこと。
日本を飛び出すことになったきっかけもちょっと「日本的」ではない。多くのCM曲(♪三井のリハウス~とか)を手がけてきたが、手がけたとあるCM曲が当人に何の話もなく新録音され、更にこだわりのハーモニーが改変された。で、最初は穏当に抗議していたのだが、最後には本人曰く「大企業様とケンカした」、つまり損害賠償請求したということらしい。裁判自体は和解で解決したのだが、まぁ、日本の業界では干されるだろうと。う~む。
印象に残った話題と感想をちょっとだけ。
こんなことが起きるから「電磁マシマシ」は逃せない。
ゲストは生方則孝さん。語られるエピソードひとつひとつが面白いだけでなく。とにかく話自体が面白い。個人的には福田裕彦さんとのユニット「生福(しょうふく)」で出したCD「内容のない音楽会」にシビれたクチ。「うまかろう君」とか「カシオペア風軍艦マーチ」とかジャケットが迷路だったとか、あぁ懐かしい。最初に「なまふく」と読んじゃったというのも痛いながら懐かしい思い出。
現在はフランス在住で、肩書的にはフリーのサウンドデザイナー兼テルミン奏者とのこと。
日本を飛び出すことになったきっかけもちょっと「日本的」ではない。多くのCM曲(♪三井のリハウス~とか)を手がけてきたが、手がけたとあるCM曲が当人に何の話もなく新録音され、更にこだわりのハーモニーが改変された。で、最初は穏当に抗議していたのだが、最後には本人曰く「大企業様とケンカした」、つまり損害賠償請求したということらしい。裁判自体は和解で解決したのだが、まぁ、日本の業界では干されるだろうと。う~む。
印象に残った話題と感想をちょっとだけ。
- 海外には「懲罰的損害賠償」というのがある。例えば企業から「年収の1割」に相当する被害を受けた場合、「企業の年度収益の1割」が請求できるというもの。額じゃなくて比率であることろが胆。確かにこれがあると米国企業が弁護士いっぱい雇ってるのも当然って感じがするよね。
- フランスの会社は「一匹狼共同組合」で、休み時間も自由。で、フランスで会社人生活を経験してみたんだけど、「決まった時間に決まった場所に居るという状態が心身ともに負担」になっちゃう性分らしく、「1年3ヶ月でやめちゃいましたけどね」とのこと。
- トルコのソフトシンセ"SynthMaster"が凄いとのことで、理由を聞いて納得。基本波形の数も多いのだが、まずフィルター特性を無段階で変えられる、さらに特定のデシベル域を意図的に歪ませられる、ということらしい。
実はこれは凄い。
実際、Cakewalk Z3TA+→Z3TA+2のフィルタ特性の変化に未だなじめていない自分の現実を前にすると、フィルタ特性はシンセのクセなり個性の重要因子であることは明らか。生方さんは「クセを作れるシンセ」と表現されてたけれど、裏を返すと「個性の無いシンセ」とも言える訳で、シンセの言わば宿命のひとつから逃れてる訳でやっぱり凄い。
坂本龍一さんも購入したらしい。
SynthMasterによるヴィンテージシンセの完コピ演奏がSoundcloud上で聞けますよ。
- アナログシンセMini Moogは音が太いと言われているが、原因はミスでオシレータ出力とフィルタのインピーダンスが合ってないからだそうだ。結果として何が起きるかというと、フィルタが特定のデシベル域が歪んでしまい、レゾナンスを上げても音が痩せないということらしい。つまりクリーンなフィルタ特性では出ない音が太さや個性の秘密ということ。そりゃ「Cakewalk Z3TA+2と私の腕の組み合わせ」如きではあの音は作れませんわ。
- あ、Lady Gagaのライブバンドのメンバーのシンセ音色もやってるそうな。
- 世界テルミンフェスティバルとかあるそうな、チリで開催されたりしたそうな。
2013/09/21
「アホちゃうか」と言われた話
食料品を車で買い出した帰り、他の車のドライバーに「アホちゃうか」と言われる。腹は立たないが、ちょっと凹む。かくも人間は分かりあえないか。
私の主観ではあるが、顛末は以下の通りだ。
私の生まれた地域では、下手に「アホちゃうか」とか言おうものなら相手にガラス破片を口に押し込まれてタコ殴りされても文句は言えない。一瞬幼少期の血が騒いだけれども、「アホ」という表現の重みは地域によって全く違うんだよなぁ。
私の主観ではあるが、顛末は以下の通りだ。
- 信号待ちで車列の中で停車中、反対車線に右折車がいた。方道一車線の道路だから、当然反対車線はつまってしまった。私の車の後ろ半分くらいは、公共施設の入口にかかっていた。この入口の幅は道路より広い。
- 私の前の車が前進、前との車間をつめて、私の車との間に間隙を作った。件の右折車はその後も動かないので、後方に車間があること、私が前進すれば公共施設の入口のど真ん中に右折車が通過可能な車間が確保できることを確認して前進した。
- ところが、私が前進した直後に件の右折車が前進を開始、急ブレーキ停車した。結局、右折車は私の車の後方を通って右折したのだが、私の車の脇を抜ける際に「アホちゃうか」と吐き捨てた。
- 公共施設や商業施設の入口の前で停車する場合は、反対車線に右折車がいないか確認している。件の右折車は私が「あの車は右折しない」と判断した後にウィンカーを出した。いわゆるサンデードライバーに多いのだが、ブレーキで減速、或いはほとんど止まってからウィンカーを出すのは如何なものか。もし件の車のドライバーが私を見ていれば、ウィンカーを出した瞬間に私が点を仰ぐ姿が見えたはずだし、あと2、3秒早くウィンカーを出してくれていれば右折に必要な車間を取って停止できた。
- 私の前の車が前進してから、件の右折車は3秒以上反応がなかった。故に、右折車ドライバーが右折に必要な車間がないと判断したと推定し、後方の状況をバックミラーとサイドミラーで確認した。驚いたことに私の後方の原付は私の前の車との車間よりも広い車間を取って停止していた。更に、後方車間位置は公共施設の入口のほぼど真ん中である。
なぜ件の右折車は、私の前の車が前進してから6秒以上(後方の確認に+2秒、前進に+2秒)も反応しなかったのか、更に私の車の後ろの車間を最初から右折で利用しようとしなかったのか。
私の生まれた地域では、下手に「アホちゃうか」とか言おうものなら相手にガラス破片を口に押し込まれてタコ殴りされても文句は言えない。一瞬幼少期の血が騒いだけれども、「アホ」という表現の重みは地域によって全く違うんだよなぁ。
ちょいと驚く
文脈ははしょるけど、某ニュースTV番組を観ていてコメンテーターの言葉に驚くとともに耳を疑った。
「『知らないこと』が罪だと思いました。」
そんなの当たり前だろう。やっと入口まで来ましたね。
「『知らないこと』が罪だと思いました。」
そんなの当たり前だろう。やっと入口まで来ましたね。
2013/09/18
"Bizarre Love Triangle / feat. Megpoid Eng."アゲイン
先の三連休は台風のせいもあった外出のしようもなかったが、加えて身体が気圧低下に負けてぐったり。3DCGモデリングのリハビリは一向に進まず、いったんギブアップした"Bizarre Love Triangle / feat. Megpoid Eng."をちょいと見直すことに。一から組むのは大変だが、パラメータをちょくちょくいじるのならぐったり状態でもなんとかなる。
今回は、Cubase+Vocaloid初心者ユーザー向けの覚書きです。
前回のギブアップの主因は不自然なフォルマントが補正しきれなかったこと。今回のアプローチはフォルマント補正を一から見直し、かつ補正前の音も使うというもの。
ボーカル音声のミキシングに「ダブリング」と呼ばれる手法がある。これは、ボーカルの別テイク(別の録音)を重ねるというもので、テイク毎の微妙な歌唱の違いで自然なコーラス感を出すことができる。一種の誤魔化しではあるのだが商品として流通している楽曲でも使われている手法であり、「ほどほど上手い歌唱」ほど味が出る可能性がある。
Cubaseではpitchcorrectというピッチ及びフォルマント補正用VSTが使えるが、どうせならこのVSTを通した場合のボーカロイド歌唱音声と通さない場合のボーカロイド歌唱音声を別トラックで用意して、両トラックの音量バランスを変えて良い辺りを探してみよう。一本調子のつまらない歌唱スタイルにしたくない場合は試す価値は充分にあると思うよ。
それぞれのトラックから良いとこ取りというのも一つの解だが、今回は補正済み音声をコアに、うっすらと補正前の音声を重ねてみた。もちろん、フォルマントはpitchcorrectでけっこう調整してある。2か所ほどはどうしようもなくて放置状態ではあるのだが。
今回は、Cubase+Vocaloid初心者ユーザー向けの覚書きです。
前回のギブアップの主因は不自然なフォルマントが補正しきれなかったこと。今回のアプローチはフォルマント補正を一から見直し、かつ補正前の音も使うというもの。
ボーカル音声のミキシングに「ダブリング」と呼ばれる手法がある。これは、ボーカルの別テイク(別の録音)を重ねるというもので、テイク毎の微妙な歌唱の違いで自然なコーラス感を出すことができる。一種の誤魔化しではあるのだが商品として流通している楽曲でも使われている手法であり、「ほどほど上手い歌唱」ほど味が出る可能性がある。
Cubaseではpitchcorrectというピッチ及びフォルマント補正用VSTが使えるが、どうせならこのVSTを通した場合のボーカロイド歌唱音声と通さない場合のボーカロイド歌唱音声を別トラックで用意して、両トラックの音量バランスを変えて良い辺りを探してみよう。一本調子のつまらない歌唱スタイルにしたくない場合は試す価値は充分にあると思うよ。
それぞれのトラックから良いとこ取りというのも一つの解だが、今回は補正済み音声をコアに、うっすらと補正前の音声を重ねてみた。もちろん、フォルマントはpitchcorrectでけっこう調整してある。2か所ほどはどうしようもなくて放置状態ではあるのだが。
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