2014/01/06

年末年始のびっくりどっきり3題

  • 火事だっ!!
     夜、実家でのっそり本を読んでいると、竹が破裂するようなパンパンという音が外から聞こえてきた。どうにも気になった母親がベランダで出たところ、3ブロック程離れたところで火事!!
     幸い現場は資材置き場のようなところで、また風も無かったので周囲の民家は無事。ただし、資材置き場に隣接する月極駐車場の2~3台の車のプラスチック部品や電装系はおそらくおシャカ、実家のベランダですら家事の熱気が伝わって来たんですからね。

  • 紅白歌合戦が酷過ぎ!!
     某TV局はもはや末期的。
     北島三郎ファンの友人は大激怒!!「今回の紅白はサブちゃんの卒業会だろーが!!」。
     ク○○ンを全く評価しない身としては何とも…あの学芸会モドキの出演者の誰一人としてあの企画に反対しなかったのか。仕事は選ぶべきだと衷心より思いますけどね。正直観てられない。
     あの番組を「酷い!頭悪い!」と断言して切って捨てる中学生の親戚を持っていることを誇りに思います。

  • 元旦の一面の記事が日本の事じゃなかった新聞!!
     実家は昔から朝日新聞です。30年ぐらい前に両親に聞いたことがありますが、朝日新聞をとっている理由は特にないそうです。

     それはさておき、

     母親が元旦の新聞の一面を指さしながら口をパクパク、さすがに開いた口が塞がらなかったようです。取り敢えず「まぁまぁ」という感じで右手を挙げて制するしかありませんでした。社説も酷くて元旦早々からもううんざり気分でした。
     反して、天声人語じゃなくて朝日新聞ならば天声人語に相当するところの内容はちょっと面白かったのは救い。記憶が曖昧なのでテキトーに書きますが、現在においてはネガティブな意味でしか使われない漢字「狂」「痴」「愚」には、実はポジティブな使い方があったのですよ、というお話。
     個人的に引っかかったのが「愚」、「賢人こそ愚人のように振る舞う」みたいなことが書いてありました。まぁね、そりゃフツーでしょう。それは賢人対賢人とか、どんな業界であろうともプロ対プロでは当たり前に成り立ってる話です。表層的には穏やかな会話でも、水面下では火花が散ってるもんです。「あ~、その話知らないですよ」と言われた時こそ警戒すべきなのは社会人の常識。国相手では尚更そう…の筈。
     にしても、こんな話を書いた人間の意図は、一面記事への批判か、擁護か、それとも単なる知ったかぶりなのでしょうか。それとも…いや、これは「」ということで。

     あ、天声人語じゃなくて天声人語には時折凄いのがあります。論理性が無く、「狂信か盲信かが透けて見える」ようなヤツ、紋切で「考えてない感の塊」みたいなヤツです。そういうのも多々混じっておりますので、書き移しとか馬鹿なことはやらないで、添削してみたり、点数やコメントをつけてみたりしては如何でしょうか。今日のは「論理性20点」とか、「そんな歴史的事実はないと○○先生は書いていますが」とか、ついでに点数の変化をグラフ化して周期性がないか調べるとか。

2014/01/05

2014年初っ端は本の話

 この年末年始は4日程自由な時間が取れたので読書三昧、遺憾ながら豪快に体重増加しました。

 まずは倉山満氏のシリーズ3冊一気読み。
  • 嘘だらけの日中近現代史
  • 嘘だらけの日韓近現代史
  • 嘘だらけの日米近現代史
時刻歴でのイベントのディテールはかなり端折られているので、事前に他の書籍などでキーとなる歴史イベントの順番、経緯を知っていないとおそらく面白さは半減。個人的な収穫は、ハンガリー動乱と日本の国連加入との関係、米国南北戦争の経緯、ハリマンvsモルガンの構造に対する日本の国策方針など。中曽根康弘氏が「憲法改正には議論が必要」との旨の発言をしたとの報道がつい最近あったけど、スッと落ちる感じがあったのはもちろんこれらの本を読んだおかげ。自分の中に新たな視座が加わるのは楽しい。

 Sci-Fiは1冊だけ。
  • 孤児たちの軍隊 ガニメデへの飛翔 / ロバート・ブートナー
面白くて気楽に読めるのは間違いないが、「21世紀の『宇宙の戦士』」というコピーには偽りあり。説得力のないマンガチックな展開はコメディすれすれだが、キャラの立て方は上手くて(上手く紋切り型に落とし込んでいるという意味で決して誉めている訳ではない)一気に読ませるパワーはある。

 原文はあたってないけど、抒情的な部分の翻訳は結構工夫されたものではないかと思う。この辺りがいい加減だと、上述したようにコメディになってしまった可能性が高い。その甲斐もあってか、プーさんの最期はちょっと切ない。もしマンガ化するなら(はい~?)荒川弘氏に是非お願いしたい。

 その他の小説は3冊。
  • シブミ / トレヴェニアン
  • パラダイス・ロスト / 柳広司
  • アンドロギュノスの裔 / 渡辺温
シブミは訳がやや硬い。柳広司氏のD機関シリーズは安心して読める。渡辺温氏の作品には出会えたことが僥倖。

 その他ノンフィクションなどは3冊。
  • 日本とシナ 一五〇〇年の真実 / 渡部昇一
  • E=mc2 世界一有名な方程式の「伝記」 / D. ボダニス
  • 完全なる証明 100万ドルを拒否した天才数学者 / M. ガッセン
「日本とシナ」では「コミンテルン史観」なる概念が提示され、倉山満氏の著作と緩やかにリンクする。ヴェノナ文書に関する書籍は既に2冊読んでいるので、著者らが言いたいことは良く分かった。

2013/12/30

アクセス解析:検索ワードラウンドアップ:その5

 本年最後のエントリとなります。皆さま良いお年を。

 さて、
  • 高出力電磁で嫌がせした人
    完全に意味不明…

  • フィアット500 ツインエア ツインエアエンジン etc.
    ツインエアはかなり癖があります。FIREエンジンとは別物です。
    単純に燃費やら動力特性やらでバランスが良いエンジンと言うならば、文句なくFIREエンジンに軍配が上がります。ツインエアエンジン車に乗っている身でナンですが、ツインエアエンジンはあまり好きではありません、でも楽しい、燃費もそこそこ。
    おそらく、ドライバーとしては楽しくて、エンジニアとしては癖の強さに疑問を持ってるんだと思います。マニュアル車やDualogic車でも積極的にシフトチェンジする人にはFIREエンジンはつまらない。アクセルとブレーキしか使う気のない人はFIREエンジンを選ぶべきでしょう。排気管以外は見た目変わりませんしね。

  • SynthMaster
    音作りをし、かつCPU負荷も気にする人には絶対お勧め、プリセットだけ使うという人には面白みに乏しいかも知れません。
    直ぐに音が出てしまうのも良し悪しですが、実は音作りの最初の敷居は高いかも知れないと最近思うようになりました。私はオシレータ部以外はほぼ同様のインターフェース構造を持つZ3TA+で散々苦労したので一目で何処を如何すればどうなるかが分かったのですが、これはピンポイントな幸運以外の何物でも無さそうです。だって、他のソフトシンセ操作には、Z3TA+の苦労なんてほとんど役に立ちませんから…フィルタ特性が全く違うが故にZ3TA+2ですら役に立ちませんでしたからね。

  • 3ds エラーコード 002-4
    気持ちは良く分かりますが、3dsと
    Lightwave3Dの相性は最悪です。っつーか3dsの規格自体が酷いものです。高価なファイルコンバータが売れたのもむべなるかな、と言ったところでしょう。
    Lightwaver(死語)には、3dsで作られた既存のモデルに頼らない覚悟が求められました。つまり、かつてのLightwave3Dユーザは「自分に必要なモデルは全て自分で作っていた」のです。

  • itunes11.1.3  同期 できない
    自分には無関係、かと思っていましたが、iPod touchの容量不足から「チェックした曲だけ同期する」オプションを使い始めた途端、転送エラーが頻発するようになりました。たいがいは3回目で同期に成功します…十分に不良アプリ?

  • piapro studio vocaloid editor 使いやすい
    Piapro StudioはVer.1.2からクリプトン社以外のボーカロイド製品も使えるようになり、個人的にはやっと用途が出てきました。ソフトとしての出来はVocaloid Editor 3を遥かに凌ぐもので、操作感は良い意味で別物です(あくまでCubase7上での話、他のDAWは分かりません)。ただし、以下の点は注意が必要です。
    まず、Windowsユーザの観点からは操作がやや煩雑です。これはコンテクストメニュー(マウスの右ボタンクリック)を積極的に使うユーザインターフェースとはなっていないことによるところが大きいです。その代わり、操作感はMac版と共通かもしれません。かといってコンテクストメニューが完全に使われていない訳では無いため、ユーザインターフェース設計にロジックなり思想なりを感じることはできません。そういう意味では、酷い部類のユーザインターフェースではないかと。あと、日本語、英語ボーカロイドでの歌詞入力には問題ありませんが、少なくともスペイン語歌詞の入力はボーカロイドがスペイン語版でも音素記号に変換されません。結局、スペイン語などの場合はVocalod Editorを使わなくてはいけないようです(現状は)。
で、お約束です。
  • ヤマト 出淵 頭悪い、宇宙戦艦ヤマト2199 酷い、宇宙戦艦ヤマト2199 つまらない!!、ヤマト 2199 駄作
    まぁ、普通の検索エンジンならここへのリンクを表示しますわな。
    ただし、個人名を挙げて「頭悪い」とは書いたことはない筈。頭の良し悪しは社会に出れば直ぐに周囲には分かるもので、どの種の頭の良さが求められるかは分野によって違います。
    本ブログでは「プロとしての自覚の有無」、「論理性の有無」、「オリジナリティの有無への姿勢」の3点には突出してカラいのですが、頭の良し悪しは問いません。そもそも面識の無い人のことは分かりませんしね。でも、お金を払って入手した作品に対しては言いたいこと言っても罰は当たらない筈。
    アニメも作るとある監督は「絵のクオリティを下げてでも作品の納期を守る」訳ですが、これは「作品としてのクオリティ」を下げない限りにおいては正論であり有能ということになります。裏を返すと、「作品のクオリティが上がらないのに絵のクオリティを上げるために納期を守れない」のはその分野においては少なくとも有能とは言えないでしょうねぇ。

  • イデオン 絶望
    何故毎日?


 でわ、2014年までさようなら。

2013/12/28

2013年打ち込み納め

 この10~12月は余りに忙しく、DAWもまともに触れなかった。という訳でDAW打ち込み納めです。お題は「テトリアシトリ」、スクラッチから2時間でどこまで行けるかという勝負です…なんとかここまで。

2013年を振り返ってみる(その2)

 さて、安倍首相の靖国参拝に対して韓国政府高官が「対日政策の見直す」と述べたとのことだ。聯合ニュースの日本語サイトを読むと確かにそのような報道が為されているが、読めば読むほど「本質的に政策変更はない」としか解釈できない。

 要は、最近になって広く認識されつつある「恨(ハン)の文化」に基づく政策の尖鋭化は止めないということだ。私が所謂「親韓」から中道へ向かうきっかけは、韓国映画「ユリョン」を観たことにある。劇中で言及される「恨」は普通の日本人には理解できない概念だ。

 約1年ほど色々調べてみて、「恨を全面に出す限り、韓国とロジカルかつファクトベースの話は絶対不可能」との結論に至った。「恨の文化」との分離が行われない限り、「本質的に政策変更とはなり得ない」というのが個人的な論理的帰結なのである。

 「恨の文化」ではどんな事が起こっているか。

 宗主国(例えば元とか明とか)の使節や皇帝を称える石碑を建てるが、宗主国が滅びるとそれらを「大国に恥辱を与えられたことを忘れないための石碑」として扱うようになる。日本人の感性でも当たり前っぽい?確かに表層的にはそうだが、「文脈の変更、或いは文脈を無視した再解釈」は日本人の感性では客観性が無いが故に「恥」とされる(「恥を知れ」という表現はそういうこと)。実際のところ、「恨の文化」を尖鋭化させると「客観的な恥の意識」自体が排除される。サッカーの国際試合などでサポーターが他国を侮辱するような振る舞いを平気で出来るのは、そのような行為を「恥かしいと感じる感性が無い」からだと解釈できると思う。客観的視座が欠けるため、他者からは「表層が重要であって本質は重視しないという姿勢」のみが目立つようになる。やがて本質も失われるという負のスパイラルを延々と繰り広げているようなのだ。

 だから、私は心情的には「嫌恨」、ロジカルにエティカルに「反恨」であって、「韓≠恨」の条件においてのみ中道なのである。が、韓国社会が「恨」を「対外的な文化的コードとして良しとしている」以上は実際的には「嫌韓」として対応せざるを得なくなったという訳である。他方、「反日」はもはやイデオロギー以外の何物でもないと見える。ならば極論すると、日本に「戦後ドイツを見習え」と声を大にして言いつつ、自分達は「戦前~戦中のドイツの某政権」の如くプロパガンダを繰り返していると言って良い。これは感情抜きの(単純化し過ぎているけれども)ロジカルな帰結、良し悪しとは無関係の事実認識なのだ。

 「恨」は自己中とかいうレベルの話ではなくて、フィクションファンタジーの形成を必須とせざるを得ないから、他者があっては嘘をつかずには成立はさせられないし、いちいち文脈を追っていくと容易に破綻する。つまり、某大河や日本海を越えては通用しない内々の論理に過ぎない(追記:失礼、「論理」ではなかったです)。「恨」を強化しつつ、「恨」を合理的に正当化できる方法は実に簡単で、「他者から人間扱いされず、不愉快な押し付けを受け続ければ良い」というのがロジカルな帰結だ。故に、「恨」に取り込まれるんじゃなくて「恨」という文化的コードを内包するより大きなアイデンティティを獲得し、差別的イデオロギーから自由にならなければ、状況は良くなりようがない。お互いに、内は内、外は外とできれば理想ではあるのだが。

 ネットを巡れば、「反日姿勢に対して誤解がある」との旨の、例えば韓国人留学生の手による日本語の説明も見つけることができる。が、その内容は私が知り、理解しているものを超える内容では無い。「何故それが分かっていてコレなんですか?」というのがここ15年ほどの変わらぬ疑問である訳だ。

 実際には、差別的イデオロギーから自由になる道をまず探るべきだと思う。ここで言う「差別的イデオロギー」とは「反日」だけでなく、他国人を自分たちの格上か格下に分類する思考法や、女性蔑視なども含んでいる。

 あと、「事大主義」と「バランサー論」は全く別次元の話であることを早く理解して欲しい。

 実は、工学分野の国際誌の論文査読をやっていると、論展開にお国柄が如実に表れていることに思わず吹き出してしまうことがある。面白いのでは無く、酷いという意味で吹き出さざるを得ないのだ。優れた論文には良い意味でお国柄は現れない(文章表現は英語でもお国柄は現れるが、簡潔でロジカルである限りは無問題、つまり本質的であるなら問題ない)。論文の筈が実はファンタジー、なんてことが実際にあるのだ。

 件の靖国参拝が国家100年の計の一環であるならば、日本は対韓政策を本質的かつ明確に転換したと見做せると思う。であるなら「安倍政権では無理」という韓国の認識は甘すぎる。実はそうではなくて、「南スーダンでの弾薬提供」に起因する現韓国政権の国内不安定化に対する「日本からの思いやりカウンター」と見做す向きもあるが、実際のところは分からない。

 ま、聯合ニュースなどの報道からは、実際はそう機能している様が良く分かるのだが。

[一部追記修正:2014/1/7]

追記:2013/12/29

 たまたま目にしたYoutube動画。動画中では触れてませんが、「身分が上昇する可能性はゼロ」はツッコミどころかと思います。日本には残念ながら(一部は残念ながらも当然ながら)「差別は残る」ものの、「身分意識」は基本的にありません。故に、「身分意識に基づく差別、身分に基づく差別」は基本的にありません。とか書いた矢先にアレですが、実は親戚が「身分意識に基づく差別」を受けたことはあります。

 「旧華族」から「平民出身なんて」と言われた訳ですが、御一新前まで遡ると「商人」から「(下級とは言え)武士なんて」と言われたことになることが判明し、「旧華族」側が黙らざるを得なくなりました。自らのロジックで自らの首を絞める所謂「ブーメラン」ですね。日本における身分意識なんてせいぜいそんなものです。実効性はありませんし、そういうものを口にする人ほど「口にした事以外に相手に対して何か優位に立てるようなものを持っていない」ことが多いものです。

 「身分が…」と言った時点で、以降の記述は「身分意識が実効的に機能していない限り意味がありません」。敢えて悪乗りして言い過ぎてみると、「韓国は身分が上昇する可能性はゼロなのですか?身分意識或いは身分制度があるのですか?」と問わざるを得ません(もちろん、李氏朝鮮時代が硬直的な身分制度を持っていたことは知っています)。日本において「身分」は少なくとも「社会的には」無いのです。

 なお、身分制の有無は先進国がどうかとは関係ありません。例えば英国には「身分による区別」があります。身分により飲みに行く店が違うとか、内閣に入るためには爵位を返上しなければならない(慣例)とか、そんな話です。あ、大臣になるには身分を下げなければならないのですね、っつーかより正確には英国で機能しているは「身分」ではなく「階級(クラス)」で、かつ上下ではなくて功績の有無や果たすべき義務の有無を表す集団の区分なのです。

 まぁ、相対的ではあるけれど今年は自国をもう一度見直すいい機会になったのは確か、うん。

2013年を振り返ってみる

 まだ今年も何日か残ってますが、会社も休みになりますし、もはや年末年始まったりモードです。

 会社の同僚が「正月攻勢と称して某国が某線を越えるのではないか」と心配していますが、個人的にはこの時期に動くことは賢明とは思えません。が、ちょっと某国に関する報道が以前と較べて減っているのが気になります。要は、中共と上手くいっていないのではないかという点が懸念事項ではある訳です。

 とは言え、2015年には朝鮮半島国連軍の戦時統制権が米国から韓国へ完全委譲されることは決まっており、また米国が非核化を条件に某国との不可侵条約締結も考えていることは米国自身が明言しています。事実関係として、某国、米国、中共は休戦条約を結びました(韓国は休戦していない)が、この休戦条約、今年になって某国が一方的に破棄を宣言し、米国もそれを公式に認めています。戦時統制権に韓国への委譲、休戦条約の実質的破棄という事実関係の文脈からは、「不可侵条約締結」はあながち想定されないシナリオでもない様なのです。ポイントは「半島非核化」、北から南まで全てですよ、もちろん。

 この辺りは裏取りしていくと、国内では報道されていない話がポンポン出てきて面白いです。

 で、我が国はというと、首相が靖国参拝したかと思うと仕事納めということで。まぁ国家100年の計の一部である筈だと信じてますからね。少なくとも事大主義はマジアカンでしょう、というのが今年の最大の教訓、国家も経済も仕事もね。米国の「残念」の意味ですが、TV報道での解説の説得力無さったらありません。米国はロジカルに怖いですからね、キャンペーン(大抵は褒め殺し)が始まったらもう手遅れですよ、おそらくここまでは想定通りの展開と思われますが。

 良くも悪くも来年は今年以上に国際情勢、世界経済に色々動きがありそう、との認識は同僚とも共有してますが、内容については云わぬが華ということで。IMF(国際通貨基金)とかEU(欧州連合)の公開資料とかに目を通しているとちょっとドキドキしますよ。アジアの事は、アジアだけ見てては理解できません。

 後は気のまま。
  • 9月以降は出社拒否も起こさず、時折PCを前に寝オチする始末。
     そもそも職場で倒れた原因が不眠症で、睡眠導入剤も飲まずに「寝オチ」なんてのはここ3年ほど無かったこと。きっと体調良くなっているって思いたいのが人情ではありますが。ただ仕事以外への粘りと言うかやる気は明らかに減退、まぁ歳のせいでしょうけどね。

  • 車の乗り換え。
     気が付けば9年乗ってたのねFIAT Nuova Panda(2004年型)、良い車でした。2004年型は色々と原価低減策をする前の型式なので、実は外見が一緒でも後の年代の同型車よりもインテリアはしっかりしていたのです。
     一応プレミアムコンパクトとの位置付けのFIAT 500シリーズですが、「インテリアにおける原価低減策」はしっかり継承されているのはちょっと残念。TwinAirエンジンはちょっと回し気味でナンボって感じですねぇ。

  • 「宇宙戦艦ヤマト2199」良いところ無く完全撃沈、覚悟の心中。
     酷い出来でしたけれども最期まで付き合いました、Blu-rayプレーヤーもわざわざ買ったのにねぇ。あの素材で事前の予想を大幅に凌ぐ物語の薄っぺらさ、いつもの事とは言えあの素材でアレが平気でできるって辺りが「性根がプロじゃない」って証拠かと。金出す人も相手は選ばないとさ。
     一部報道では「市場規模なんとか億年!」なんて報道もありましたが、ゆるキャラ「くまモン」の経済波及効果(推定、活動開始からの積算)の1/10以下ですからねぇ…「くまモン」にしても「ふなっしー」にしても、中の人の「ゆるキャラとしてのプロ魂」みたいなものを感じますよ、マジで。

  • 「パシフィック・リム」に救われる。
     ツッコミ所満載という点は認めるけど、理詰めの構成力は凄い。労作にして傑作、シナリオが酷いという人は映画の読み方を知らないと思うべき、カットの一つ一つまでがなんと饒舌なことか!VFXとライブアクションを同じ人間がデシジョンすることで、何故作ったか、どんな作品を作りたいかから始まって実際の作品までが理詰めの一品。
     あこがれや思い入れを理に落とし込めた時点で、某2199とは別次元になったと言えよう。米国では不評とのことだが、それはかなり映画リテラシーのレベルの問題じゃないのか。「スターウォーズ」の興行的成功による「映画における新たなるイマジネーションの不在」をウン十年ぶりに打破した作品であり、その意味では「2001年の宇宙の旅」の直系かと思う。イマジネーションだけならば「インデペンデンス・デイ」っつーミッシングリンクがあるにはあるのだが、あれはシナリオが良い意味で馬鹿過ぎるもんなぁ。
     あと「マーズ・アタック」は「どこかで見たことがあるような感じのちょっと曖昧だけどそれっぽい一連のイメージ」を具体化したという点で、「スターウォーズ」の流儀を尖鋭化したと言って良いのではないかと思う。問題は、そこを尖鋭化しただけでは面白くなる理由がないことで、その辺りが確信犯的に作られている点を面白がれるかどうかという意味で、やはり観客を選ぶ映画ではないかと思う。

  • キャプテン・ハーロック…ん?
     気になって調べてみたら国内興行収入5億円程度とか、やっぱり大赤字。「くまモン」との比較は…ケタが違うね。某2199と同じで、金出す人間は相手を選ばなきゃだめっつーか、どうしてこんな企画に大金が投じられたのか?存在自体がファンタジーな感じ。
     今時モーションキャプチャーとか「作り手にイマジネーションありません」と言ってるも同然で、面白い物が出来るはずもない。「ロボットもカイジューも動きは全て手付けです、それがこの作品にとって必須なのです」と監督が言いきってしまう「パシフィック・リム」とは雲泥の差。作品の有様やら金の使い方やら色々間違ってる点では「デビルマン」の再来かもよ東映さん。
     世間のレビューを見るに、映画リテラシー的な観点からは評価が二分、シナリオ、或いは物語展開をきっちり追えている人とそうでない人との意識差が歴然。フランスではシナリオは受けるかもしれんが、小説同様マンガっぽさは余計かと思います。

  • 3Dモデリング封印、海外ネットコミュニティとの断絶。
     体調優先のため、一応「病気にて休みます」と仁義は切っておいて3Dモデリング関係のコミュニティからいったん断絶。まぁ、英語でやり取りすることが多少負担になっていたし、自分の3Dデータの商用利用差し止めとかでてんやわんやした経験も大きい。
     参加していたコミュニティはポライトであることを基本としつつも押しつけがましくないフランクな側面をも持ちバランスの良いところなのだが、時折その辺りの空気を読まないニューカマーが現れて「浮きまく」っていたりするのは(日本人っぽかったりして)ご愛嬌。ちなみに私は一部の人間に米国人だと思われていた模様、やはりカナダ人や英国人とは物言いが違うようです。

  • PC更新せず、3Dモデリングから音楽寄りにシフト。
     もうメモリも売ってないようなロートルPCなのだが、取り敢えず困らないのでそのまま。かつては毎年のように更新していたのが嘘のよう。PCアップデートに使っていたお金は音楽関係のソフト購入費にシフトした感じ。
今日のところはこんな感じかな。

2013/12/23

Mistabishi - Printer Jam - OFFICIAL VIDEO

 未だにDrum'n'Bass大好きっコなのですが、これまた古いんだけど"Mistabishi"の"Primter Jam"のご紹介。当然"Jam"が地口となっていると考えて間違いないでしょう。

 一発ネタと言えば一発ネタなのですが、実際曲にしようとするとなかなかまとめるのは難しいし、かつてのプリンターがそういう音をたてていたことを知らないと聞く方も楽しめないでしょう。年賀状を書く時期には散々聞いたような音が散りばめられています。

 最後にプリンターが死んでしまう("Printer, dead!")ことから逆算して作られたPVかと思いますが、如何でしょ。

2013/12/21

嫌韓の人も、そうでない人も

 今回のエントリはかなり真面目。皮肉や当て擦りなしだということを先に宣言しておく。また、私個人は2000年ごろまでは自他共に認める「親韓」だったが、今は中道だ。なぜ中道かと言うと、「相手の流儀とその元になった歴史低背景」がある程度理解できたとの自信がついてきたからだ。

 今回の話の発端は、米国カリフォルニア州グレンデールの公園に「平和の少女」と銘打って椅子に座った少女像が設置されたことだ。顛末は色々な報道もあったのではしょるけれども、実際は「従軍慰安婦の像」だ。それは像本体では無く、隣接して設置されている石碑の記載内容(少女像の説明)で明らかだ。

 私が朝鮮半島の歴史を勉強し始めたきっかけは、1980年代に朴大統領暗殺事件(粛軍クーデター)に関する書籍(韓国で発行された本の日本語訳版)をたまたま読んだことだ。それ以降、折に触れて朝鮮半島がらみの歴史書などを読み漁ってきた。所謂「従軍慰安婦問題」はもう2000年ごろには出っち上げであることが常識だった・・・・・・・筈だったのだが。

 米国ホワイトハウスのウェブページに、大統領宛ての「嘆願書」のページがある。出された「嘆願書」への署名数が30日間内に10万を超えると、一応無視はされないシステムのようだ。署名には名前、有効なメールアドレスなどの事前登録が必要だが、国籍は問われない。署名数が定数に達しても嘆願が通る訳ではないが、ひとつの明確な意思表明にはなる。

 で、話を戻すと、今月11日付けで件の少女像と石碑の撤去を求める嘆願書が出された。発起人はYoutubeなどでも観ることができる米国人で、ビデオで観る限りは(日本びいきを差し引いても)フェアでフランクでロジカルで知性と良識を感じさせる人だ。

 嘆願を引用しよう。
Remove offensive state in Glendale, CA public park
Please remove the statue in a public park in Glendale, California. It is a statue of a Comfort Women masquerading as a peace statue while in essence after reading the inscription it is promoting hate towards the people and nation of Japan.”
拙訳ながらこんな内容だ。
グレンデール・カリフォルニア市民公園内の無礼な/不快な(offensive)事態の復旧
どうかカリフォルニア州グレンデールの市民公園内の像を撤去して下さい。それは平和の像を装っていますが慰安婦の像です。碑銘は本質的に日本の人々と日本国に対する嫌悪を喧伝するものです。
うん、要は「特定の国や国の人々を貶める内容で不快だから是非撤去してよ」という内容だ。

 貶める対象となっている日本への言及はあるが、像と石碑を設置した主体や関わった人々、勢力への言及は一切ない。この嘆願においては、誰にも責めを負わせる意図が無いことは明らかだ。極めて良識的で、日本人の心情や感性までをも配慮したのではないかとまで思わせる嘆願となっていると思う。

 嫌韓の人も、そうでない人も…むしろそういうものから自由な立場から…署名するかしないかを「積極的に」選んで欲しい。

 嘆願が適って像や石碑が撤去されても、それが何らかの勢力や人々に対する勝利などとは考えてはいけない。それはおそらく嘆願の意図に反することだし、私もそうは考えないだろう。

 これらの像の問題は「今回は勝った負けた」なんて低レベルの話にしてはいけない。内容が幾ら低レベルであっても、日本人である時点でもはや当事者であり、「無関係の国に迷惑をかけている事実」に対しては早急に対応する必要がある。少なくとも意図や意思はまず、「無関係の国の人々」にも見える形で示さなければならない。

 この嘆願に署名するかどうかは、当事者にされてしまった日本人として、個々人の「歴史認識」とは無関係に、単純にモラルの問題としても一考すべき事項かと思う。本質的な解決は、相手あってのことでもであるし、そもそも問題がロジカルでもないからかなり困難だ。だが、「他人に迷惑をかけない」という価値観だけでも、この嘆願に署名する理由としては十分だと思う。

 "Please remove offensive state"でググッてみよう。

 アイゼンハワー公園の像についても同様の嘆願が出ていることが分かるだろう(締め切りは来年の1/12)。こちらの嘆願の最後の二文の内容は当たり前故に無視できないものだ。
This is the United Sates of America. We do not need it in this country.(ここはアメリカ合衆国だ。この国にそれは要らない)
そりゃそうだ、迷惑千判とはこのことだ。図らずも当事者にされてしまった一日本人として取り敢えずできることは、この嘆願に署名することだろうと重ねて思わずにはいられない。

 それはそれとして、「歴史認識」という言葉は何気にエグくて示唆的だ。「認識」なのだ、うっかりすると歴史的事実を無視したって良いし、「認識」のために歴史的事実を歪曲したって良いってことにならないか。

「初音ミクV3 ENGLISH」ってば:補足の補足 or Piapro Studioがいよいよ使い物になるか?!

 Piapro Studioのバージョン1.2がリリースされて、クリプトン社以外のボーカロイドも使えるようになったよ。技術的な問題があったのか、囲い込み戦略があっさり破綻したのかは不明だが、ユーザー寄りの展開は一度は苦言を呈した手前、大歓迎だとはっきり書いとかないとね。

 以前に書いたと思うけど、初音ミクの声?質にさっぱり魅力を感じない類の人間故、Piapro Studio自体が塩漬け状態だった。最後のミックスダウンまでそのまま使うことはないと思うけど、DAW上でのラピッドプロトタイピングには重宝しそう。テンポ変更の制限が無くなるからバックトラック作成に先行する「歌先」も可能で、ワークフローを根本的に変えることになるかもしれない。

 あ、V3 Megpoidだけでなく、V3にインポート済みのV2 Sonikaも使えるようになるよ。

ヴァーチャル"TANSU"生活始まる…

 ボーナスが出たのを機会にArturia社のソフトシンセ"Modular V"を買っちゃいました、厳密に言うと買ったのは"V Collection"というバンドル製品。半額セールとは言え¥2万を超えるお買い物、だが如何せん3個のソフトシンセを買うより安い価格で10個のソフトシンセが買えるという魅力には勝てなかったのだ。ちょうど買おうと思っていたソフトシンセが3個だったしねぇ。

 で、

 "Modular V"と言えば"Moog Modules"、"Moog Modules"と言えば"TANSU"。PC上のシミュレーションとは言え、パッチ(モジュール端子間の結線)を組んでいると気分は"TANSU MATRIX"だ。なんてったって
だもの。

 もちろんプリセット音は定番どころてんこ盛り、「どこかで聞いたことのある音」なんてものじゃなくて、「あのアーチストの、あのレコード(笑)の、あの曲の、あの音でしょう!」って感じ。ちと残念なのは、Z3TA+とかで苦労して作ったそれっぽい音をプリセット音が安々と凌駕してしまっちゃうことだ。「記憶に刷り込まれている音達」の強靭さをあらためて確認した次第だ。

 購入を全く考えてなかったドラムマシン"Spark Vintage"も動作が軽快でなかなか楽しいし、やっぱり「あの音」感が満載だ。

 ま、使ってナンボなんですけどねぇ…